1998年 ×月×日
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吹き飛ばしたタイヤの数も数百を数え(そんなわけないか・・・。)
ついに右のサイドボックスの付け根が折れる。
仕方がないので、ドリルで穴をあけて再利用。
タイヤの飛び出し方が少しえぐくなったけど、
乗用車じゃないからOKでしょう。 |
1998年 ×月×日
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ついに左のサイドボックスの付け根も折れる。
前回同様の作業で手際よく修理していたが、
フレームのおくに何かあるぞ、
出てきた物は、パイプの切れ端が2つ・・・、
今回折った部分が一つで、もうひとつは・・・?
なあんだ、前のオーナーも同じ事やっていたんじゃん。
どうやらこの程度の事は日常茶飯事らしい。 |
1998年 ×月×日
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今日も元気にシケインにつっこむ。
そしてアクセル全快でピット前のコーナーを曲がっていったが
いつもより少々オーバースピード。
後輪が流れているけどアクセルゆるめなかったら
コースとピットを分けているタイヤに後輪がヒット!
次の瞬間、軽く車体が跳ねたもんだからグリップを失って
次々にタイヤを吹き飛ばす!
そのうちタイヤの上に乗り上げてブレーキすら踏めない状況に・・・。
ピットエンドまでタイヤの上を走って
路面の上に戻ってからやおらブレーキを踏んだ。
壁まで後数メートルだったが本人としては
ちゃんとコントロールとしていたので恐怖心はこれっぽっちもなく、
ゆっくりとカートを降りて謝った。 が、
ピットにはタイヤが散乱しみんな呆然としていた・・・。申し訳ない・・・。
このクラッシュのせいで左のサイドボックスは上を向いてしまう。
横から見るとコンコルドみたいだ。(プラス思考でコメント)
この後あたりから逆回りのコース(ピットの前が最終コーナー)が
多くなったような気がする・・・。 |
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1998年 6月7日
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今日は走行開始早々からトラブルが続出する。まず、3台がパンク。
走行中止。コース上にガラスの破片が飛び散っており、急遽、清掃を行う。
うちのマシンもタイヤに傷が多数入ったが、
換えたばかりだったのでゴムが厚くてパンクまでは至らず。
新車の一台が、アクセルワイヤーを張りすぎていたらしく
ハーフスロットルのまま押しがけ。
エンジンがかかった瞬間、暴走!
本人談
「ああ〜っ、俺の車が!壁につっこんでいく!
新車なのにいきなりもうダメなのか!」
見事に壁にぶつかって停止。ステアリングロッドが折れていた。
運良く、破損した部分はそこだけ。
4人がかりでメンテして、何とか当日中に走ることができた。
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そして、その時はやってきた・・・。
もう走行時間も終わりのころ。
カート仲間と楽しいバトルを展開中。
最終コーナーに突入する直前。それは起こった。
ターンインのためにハンドルを切った瞬間!
変な衝撃!
コントロール不能!
直進するマシン!
ハンドルがきかん!そう悟ったとき、死ぬかもしれないと思った。
そんなとき、ブレーキを踏んだときの姿勢が制御できないので、本能的にブレーキは踏めなかった。
壁が迫る!
とっさに衝突場所を確認する!
生け垣だ。
「よっしゃ!死にはしない!」
そして、とにかくブレーキ!
効かない!どうなっているんだ!
ドッカーン!
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・・・
生きていた・・・。
怪我もしていないようだった・・・。
「助かった・・・」
ブレーキを確認してみる。
動くし・・・。
そのときはまだ原因がよく分からなかった。
結局よく見ると、ハンドルのシャフトと、ステアリングロッドの
取り付け部分の金具が金属疲労かなにかで折れたらしい。
そして、ブレーキ痕を確認する。
砂、小石、そしてアスファルトの上でたき火をした後が盛り上がっていて
車体が軽くジャンプしプレーキが効かなかったらしい。
(誰だ駐車場でたき火する馬鹿は!?)
そして運良く砂の吹き溜まりがあり、前日の雨で程良く引き締まっていて
そこにフロントが突き刺さって半回転して止まっていた。
おかげで、人間もマシンも折れたとこ以外は砂をかぶっただけで無傷。
(首が痛いな・・・、次からちっとは鍛えておくか。)
多少フロントのフレームがくの字に曲がった感もあるが・・・。
セナと同じ体験をしはぐった忘れ得ぬ一日。
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