カートはまり歴

なんで、ここまで楽しいの?
カートには魅力がいっぱい。

ステップ1

まず最初にはまるのが、その加速感。直線でアクセルをめいっぱい踏み込むと、エンジンがカーンと気持ちよく回ってくれます。とても100ccとは思えない。その振動も体中を刺激して、頭の中の回路をハイパードライブモードへと切り替えてくれることでしょう。この快感にはまった人は次のステップへと進みます。

ステップ2

次にはまるのがその操作性。加速の割に減速の性能がいまいち。後輪にしかブレーキが付いていないのだから(普通の車で言うサイドブレーキじゃ。)。4輪にブレーキが付いていればブレーキ踏みすぎてタイヤがロックしてもまっすぐ滑っていきますが、カートは180度回転します。私はカートに乗って初めて踏んだブレーキでスピンしました・・・。コーナー中にブレーキを踏んだら気持ちよくスピンしてくれます。また、アクセルをベタッと踏んでもデフが付いていないので、パワースライドしてくるっと回ります。たいていの初心者はたかが100ccのマシンに振り回されてしまう事でしょう。「こんなもんに振り回されてなるものか。絶対に乗りこなしてみせる。」と思った人は、ますますはまります。この頃は、空いているコースで誰にも邪魔されず思いっきり走りたい時期。そして、次のステップへと進みます。

ステップ3

いよいよドライビングにも慣れてくると、遅い車が邪魔に思えてきます。こうなってくるとやることはただ一つ。「ぶち抜くのじゃ!」 いくら遅い車でもエンジンは同じ100cc、直線でしっかりアクセル踏み込まれると抜けません。直線前のコーナー手前で少し間を開けて、そのコーナーを身につけたテクニックの全てをかけ全速で曲がる。そして、後はアクセルベタ踏み。うおぉぉぉぉ。そして、前車をパスしたとき、新たな快感に酔いしれて、ますますカートにはまっていきます。

ステップ4

ここまで来て周りを見渡すと、自分より少し遅い車が行く手を遮り、自分より少し速い車がけつに張り付いてあおっています。ここで焦りは禁物。ミスをして抜かれてもつまらない。前の車はどうやってパスしようか?あおりまくってミスを誘う?じっくり走りを見極めて弱点を攻める?遅い車をパスするときの隙をつく? 後ろの車は?要所要所のインをしっかり押さえる?無視してとにかく速く走る?そこには数多の駆け引きが存在し、数多のテクニックを駆使するドライバー達がいます。カートは奥が深い。そう思ったとき、バトルにはまります。

※ サーキットでの練習走行では速い車に気が付いたら道を譲りましょう。だから、バトルを楽しむのは仲間同士か、レースのときに。

ステップ5

腕が上達してくると、サーキットをコンスタントなラップタイムで走れるようになってきます。しかし、毎回走るたぴ、ラップタイムが微妙に違ってきます。これはなぜ?上達しているなら話は簡単ですが、遅くなっているときもあります。
同じクラスのトップドライバーがどのくらいのラップでサーキットを走っているのか。それと、自分のラップタイムを比較してみる。すると自分のラップタイムののびはだんだん鈍っていくので、どの辺で収束するのかだいたい分かります。しかし、そこに明らかな違いが見いだせたとき、どうしましょう。自分には才能がない?トップドライバーが天才だから?そんなことは無いはず。車が遅いに決まってる。(^^;
その結論に達したとき、試行錯誤が始まります。セッティング、メンテナンス・・・試してみることはいっぱいあります。やっぱりカートは奥が深い。

 

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