この場合、クリネックスに罪はないけれど・・・・。





さて、今回の話題は 『宿題』 です。


宿題と言えば真っ先に頭に浮かぶのが、夏休みの宿題ですな。


んなもん、夏休みが始まったらすぐに、ちゃっちゃと片付けてしまえばいいのさ。そんなこと、分かっているさ、分かっているとも。分かっているのに、なぜか毎年同じ過ちを繰り返してしまう・・・・嗚呼、人間とはなんと愛しくも愚かな生き物よ。


・・・・というわけで、愚かな生き物代表の月下も、夏休みの最後は毎年毎年、宿題に泣かされておりました。


一番ヒドかったのは、たしか小学校4年生くらいの時の、工作の宿題でしたねぇ。
”面倒臭いなぁ・・・・まぁ、何か作って、出せばいいんでしょ〜、出せばぁ〜〜” くらいの、いい加減な気持ちだったわけですよ、月下は。


でも、”何か作って”って言われてもねぇ〜・・・・何作るよ?ってお話ですな。
そして、うだうだしているうちに夏休みも最終日となれば、とにかく何か作らなくちゃ!ってなわけで、困った月下はティシューの箱からちり紙を全部ひっぱり出して(月下ママにちょっぴり怒られた)、それにテキトーな棒を突き立て、ゴムを何本か張って、

『はい、ギターの完成!!┌( ̄0 ̄)┐ワーッハッハッハッ・・・・』

・・・・って、オマエ、そりゃぁないだろー。

まぁとにかく、始業式の日はそれを持って学校に行きましたよ。とにかく出せばオッケーだよ、出せば、みたいな感じで。


でも、学校に着いてみたら、『なんかちょっと違うかなぁ〜〜』 って。
何がって?いやぁ、なんとなく、みんなが作ってきたモノとは、異質な感じなわけですよ、月下のギターは。


どうも、みんなの作品は押しなべて・・・・入れ物っぽい。


月下は、そこで初めて知ったわけです。出されていた宿題が、

【工作 (何を作っても良い) 】 ではなく、
【工作 (貯金箱を作ってくる) 】 だったことを。  Σ(=д=ノ)ノ ヒョエ〜ッ!!


んなこと言われても、遅いよっ!!

もっと早く言ってよ!!

月下のだけ、明らかに貯金箱じゃないよっ!!

貯金箱じゃない、っていうか、ギターだよっ!!

・・・・っていうか、よく見りゃぁ、ギターですらないよっ!!!

ちり紙の箱だよ!!

クリネックスって、書いてあるよ!!!


あ゙〜〜ゔ〜〜〜・・・・ (T-T ) 


”・・・・やっちまったなぁ〜” と思いましたねぇ(笑)。
でもまぁ、図工の成績がちょっと下がるくらいだろー、どんまいどんまい♪・・・・ってね、わりと気にしてなかったんですけど (いや、ちっとは気にしとけ)、悲劇は忘れた頃に・・・・


2学期に入って間もなく、授業参観がありまして。
こともあろうに、廊下に机並べてね、夏休みの作品が展示されたんですよ。まさに、保護者の方たちに御覧頂くためという体裁と、タイミングで。


紙粘土で作ったお家の貯金箱。
空き缶に貝殻貼り付けてデコレートした貯金箱。
方眼紙で作った正多面体の貯金箱。


そして、月下のギター!!

・・・・っていうか、クリネックス〜〜!! llllllllll(− −;)llllllllll


自慢じゃないけど、月下は当時、なかなかデキの良い子だったんですよ (たぶん、人生のピークはあの頃だった)。だからなおさら、保護者たちの 『あの月下ちゃんがねぇ〜』 的な視線を感じつつ、みっともないやら、恥ずかしいやら、月下ママには怒られるやら・・・・。


来年からは、絶対にちゃ〜〜んと夏休みの宿題をやろう!!って、あの時はかたく誓いました。まぁ、その誓いすら、1年後にはすっかり忘れられてたわけですけど(笑)。


さて。


時は流れ、そんな月下も親になり、息子は只今小学生・・・・ということは、8月31日となれば、やっつけ仕事でポスターを描いたり、ドリルを解いたりしているわけで、これはまぁ、親譲りってことなんでしょうか。


2学期もはじまってしばらくした頃、学校から帰ってきた息子が言いました。


月下息子 : 「僕が描いたポスター、コンクールに出すための校内最終選考まで残          ったんだって、先生が言ってた。」

月下 : 「それはすごいね。」

月下息子 : 「でもダメだったんだって。」

月下 : 「それは残念。どうしてダメだったの?」

月下息子 : 「ニワトリの鶏冠を黄色に塗ったのと、トカゲの足を6本描いたのが、          まずかったらしい。」

月下 : 「あ〜〜・・・・ ( ̄∇ ̄;)  そうなんだ・・・・それは厳しいね・・・・」

月下息子 : 「でも、パスしなくてよかったよ〜〜」

月下 : 「どうして?」

月下息子 : 「だってさぁ〜、あのポスターのデザイン、昨年の最優秀作品のパクリ          だもん。」

月下 : 「 ・・・・( ̄∇ ̄;) ・・・・。 」


どーりでね。
下書きの時、何の迷いもなくどんどん描くので、すごいなぁ〜とは思ったんですよ。そういうわけだったんですね。まったく誰に似たのか、世の中ナメてますね (たぶんアンタに似たんだよ、月下さん)。


そのうえ、毎年出される”人権標語” という、いまいち趣旨のわからない宿題があるのですが、この少年、毎年毎年、これまた何の迷いもなしに、紙に大きく 『人権を守ろう』 と書いて提出しています。すでに5年間、そう書き続けています。本人曰く「継続は力だからね・・・・」


1日1ページ練習しなくてはいけない漢字練習は、全部で5ページしかやりませんでした(爆)。とんでもないヤツです。そのうえ、「アメリカに短期留学していましたって言うから、大丈夫。( ̄∇☆ ̄)v キラーン」 と言いやがった。


もう、馬鹿にしてるとしか思えませんね。まったく、誰に似たんでしょうね (だから、たぶんアンタだよ、月下さん)。


月下のギターはともかく(爆)、先生達も、もうちっと工夫をして、子供達が一生懸命取り組むような宿題を出すことも大事だと思いますよ。いくら繰り返しが大事とか、定着が大事とか言っても、馬鹿の一つ覚えみたいに毎日同じ事ばかりさせられていたら、子供だって学習意欲が削がれますよね。息子なんかも、完全に馬鹿にしてるところ、ありますからね。


まぁ、とにかく、ちり紙の箱でギターを作ったら、とりあえず箱に紙くらい貼っとけ、商品名くらいは隠しとけ・・・・というお話でした。ちゃんちゃん♪(そういうお話だったんだ?)