脳ミソって、よく出来ているなぁ。





最近、月下は 『脳』 に関する本を、好んで読んでいます。これがなかなか面白いので、ちょっとお話したいと思います。


私達、現代人の脳ミソは、およそ1350cc。御存知の通り、シワシワなわけですが、”シワが多いと頭が良い” というのは嘘。脳ミソをベラベラ〜〜っと広げたら、その面積はおよそ新聞紙1枚程度で、それを限りある頭蓋骨の中にクシャクシャっと詰め込むためシワシワになるのだとか。シワシワ具合で言うならば、イルカの脳ミソは人間よりもずぅ〜っとシワシワらしい。


・・・・ふやけちゃったのかな(違う違う)。


ちなみに、脳ミソの大きさと知能の高さは必ずしも比例しない。なんなら、鯨の脳ミソは、相当デカイらしい。


・・・・鯨、恐るべし(だから、そーじゃないって)。


脳ミソの中では、どんどん細胞が死んでいくらしい・・・・怖ろしいことだ。(T-T ) うぅ…
でも、ちょっとやそっと死んだくらいでは、どーってことないくらい、脳細胞っていうのはい〜〜っぱいあるから、脳細胞がどんどん死んじゃう事については、あんまり心配いらないそうだ。あ〜、よかった。(* ̄ー ̄)v (いちいち一喜一憂すんな)


体の細胞が次々に入れ替わって新しくなっていくのに対して、脳細胞っていうのは入れ替わったり作り直されたりしないんだけど(そんなことしたら、他の人になっちゃうじゃん?)、海馬という部分でだけは、次々に新しい細胞が作られているらしい。


・・・・なんだか頼もしいですね。頑張れ、海馬。


海馬というのは、入ってきた情報をふるいにかけるところ。それも、眠ってる間に情報を整理してくれるという優れた機能付き。眠ってる間に、だよ?すごくない?
一生懸命やっても出来なかった事が、一晩眠ったら出来るようになったり、分かるようになったりするのは、この作用(レミネセンスといいます)のおかげだとか。


ちなみに月下が、このレミネセンスを自覚するのはやっぱりピアノですね。
練習しても上手く弾けない時、『それでもとにかく練習しておけば、明日になったら何とかなるから・・・・』 と思って練習するわけですが(いつも大体そんな感じ)、確かに翌日になると、なんとなく、どうにかなってたりするわけで(なんとなくどうにかって・・・・どーよ?)、これにはちゃ〜〜んと理由があったんですね。
テストの前とかも、とにかく寝なさい!!って、言われたでしょ?あれって、嘘じゃなかったんです。


・・・・これからは、海馬の時代だな。 ( =_=) トオイメ


ってことはよ?
ずぅ〜っと眠らないでいると、海馬に情報の整理をする時間を与えない、ということになるわけですよね?そうすると、『もぉ〜いいやっ!!』 って、逆切れした海馬が、起きてる状態にも関わらず、情報の整理を始めるらしい(別に逆切れとかじゃないだろ)。そうすると、起きてるのに夢を見ちゃってるような状態になるらしく、これが・・・・幻覚だとか。 ( ̄− ̄) フーン


・・・・やっぱり海馬ブラボー。


それとね、『ヤル気』 を生み出す場所っていうのがね、あるらしいです。
脳ミソの真ん中辺に、側坐核(そくざかく)っていう脳部位があって、そこの細胞が活発に活動を始めると、ヤル気が出る・・・・っていう。


すごいね。ヤル気って、単に気分の問題じゃなかったんだ! Σ( ̄□ ̄|||) Oh!!


でも、この側坐核、なかなか動き出してくれないらしいんですよ。困ったちゃんですね。で、どうしたら動き出すかというと、『とにかく始める』 のが良いらしく。つまり、ヤル気がなくても、とにかく始めろ!!とにかくやってみろ!!・・・・と。
そうこうしているうちに、側坐核が自己興奮してきて気分が乗ってくる・・・・というわけ。


なるほどねぇ〜・・・・。 ( ̄。 ̄) ホーーォ。


他にも、たくさんた〜くさん面白い事が書いてあって、脳ミソの話は本当に飽きません。自分の何気ない行動とか、考え方っていうのが、ただの行き当たりばったりじゃなく、それらはすべて、意識的にしろ、無意識にしろ、脳ミソの活動の結果現れてくるもので、それについて改めて客観的に説明されると、自分自身のこととは言え発見することがたくさんあります。


こういった断片的な知識めいたものではなく、『心は、どこから生まれてくるのか?』 とか、『数量化できない物質の微妙な質感(クオリア)について』 とか、そういう話も、読んでいるとなかなか楽しいです。自分がぼんやりと抱いていた、なんというか・・・・辻褄の合わなさ、みたいなものが、ふと理解できたりする瞬間があるのも嬉しいですね。ただ、しばしば話が哲学方面へ向かうので、これにはちょっと困ります(笑)。


脳科学というのは、いまだにそのほとんどが謎に包まれた分野だそうで、まだまだこれからが楽しみですな。