月下的おふくろの味の味気ない真実。





おふくろの味、なんてことを言いますが、みなさんにも、おふくろの味ってありますか?


月下にとってのお袋の味はといえば、それはプリン、なんですね。
小さい頃、風邪をひいて食欲がなくなると、月下ママが必ず作ってくれたプリン。その名も 『ママ・プリン』。
まぁ、風邪をひいていなくても、お願いすると作ってくれたんですけどね。普段は一度にひとつしか食べさせてもらえないんですけど、風邪をひいている時は、一度にふたつ食べても、許されたんですね。許されたどころか、「たくさん食べられてよかったね。食欲が出てきたね」って褒められるんです。だから、時々風邪をひくと、実は嬉しかったですね。


いつも、洒落っ気のない耐熱ガラスのコップで作ってくれました。で、コップの内側にナイフを滑らせて、お皿に伏せると、てろりんという感じで出てくるんですね。表面のつるんとしているところが、まず魅力的ですね。カラメルのちょっと苦いところが、またいい。強火で急いで蒸すと、プリンが泡立ってしまい、これは失敗作。でも、たよりなく柔らかいところが、これはこれで私は好きでしたけど。


これが、私にとってのお袋の味。ママ・プリン。


そして時は流れ、今では月下がママになり、ママ・プリンを作ってあげる人になりました。そこで、発見したことがひとつ。


『プリンはさぁ〜〜誰が作っても美味しいんじゃん!!』


・・・・・いやぁ、それ言っちゃおしまいでしょう〜〜。 ( ̄∇ ̄;) ハッハッハッ