サンタクロースにまつわるリアルな現実。





今年もクリスマスシーズンが近付いて参りました。


私は仏教徒・・・・っていうか、別にすごい敬虔な仏教徒なわけじゃなく、まぁ、普通に、ですよね。葬式と法事は、教会じゃぁやらんだろうな、という程度の仏教徒なわけですが、それでもまぁ、小さい頃から、クリスマスに両親からプレゼントはもらっていました。よく意味もわからないまま・・・(笑)。


私が 『・・・っていうかさぁ、あんた達、サンタっしょ?』 という現実に気づいたのは、たぶん、4歳か5歳くらいだったと思います。

月下は悪い事をして怒られると、どういうわけか、押し入れに閉じ込められたんですね。どういう悪さをしていたんでしょうかね。まぁ、とにかく押し入れに閉じ込められました。
クリスマスの近いある日、見つけてしまったんですね。押し入れの、その暗闇の中に、いつもはあるはずのない異質な物体を。綺麗にラッピングされて、御丁寧にリボンまでかかっている箱。もちろん、見えないですよ。真っ暗ですから。でも、触った感じが、どうかんがえても押入れの中のレギュラーメンバーではないわけです。

それまでぎゃーぎゃー泣き叫んでいた私がぴたりと泣き止んで、ようやく月下ママも 「しまった!!!(=◇=;) ギクッ 」 と気づいたらしく、吹っ飛んで押入れにやって来て、襖を開けると、隠してあったクリスマスプレゼントの箱を抱えて座っている月下を発見・・・・

「サンタにね、預かってるの。」

その時ですね、月下がサンタクロースの正体を知ったのは。
でも別に、ショックでも、なかったですけどね。それまでは 「あのね、サンタさんにリカちゃんハウスが欲しいって、お願いしたいんだけど、どうしたらいいのかなぁ?ママはサンタさんに電話できる?」 なんてね、可愛いことを言っていたわけですが、その一件以来、直訴・・・っていう。「ねぇねぇ、サンタぁ〜〜、今年のクリスマスはさぁ〜この間デパートで売ってた赤いリボンのついたバック買ってね。( ̄▽ ̄) ニヤ 」・・・・めっきり可愛くなくなりました。
で、幼稚園から帰ってくると、押入れをチェックして、「あ〜〜まだ買ってないや・・・」みたいな。


ところで、月下にはもうすぐ9歳になる息子がいるのですが、彼にですね、「今年のクリスマスは、サンタさんに何をお願いするの?」 と訊いたら、「ん〜〜でも、サンタクロースはママとパパでしょ?知ってるよ。」 とのこと。「なんだ、知ってたのかぁ〜」 と言ったら、「だってさぁ、仮にサンタがいたとしてだよ、仮にトナカイが引く空飛ぶ橇に乗っていたとして、仮にそんなおっさんが1000人いたとして、それでも世界中の良い子のみんなに一晩でプレゼントを配るのは、厳しいと思うよぉ・・・・」と言って、唇の端っこで意地悪く笑っていた。さすが、私の血を引く子供だ。

さらに彼は続ける。「でもね、僕はサンタはいるって信じてるよ。プレゼントをくれるのはママとパパかもしれないけれど、それでもサンタはどこかにいて、トナカイと一緒に暮らしてる。そう思ってた方が、楽しいでしょ?」

・・・・・なるほど。そうかもしれない。息子よ、天晴れじゃ。


「・・・というわけでね、僕としては任天堂のゲームキューブが欲しいんだぁ〜〜」

    サンタよ、ヘルプ!!!  (T∇T) ウウウ・・・