猫に点滴を打ってみよう。
愛猫・ハナが風邪をひいた。
ハナは、結婚前に拾った猫だ・・・というか、私が歩いていたら家までついてきてしまい、そのまま家に居着いてしまったのだ。”ずいぶん太った猫だなぁ・・・”と思ったら、1ヶ月後に子猫を4匹産んだ。 (―"― ; タラァ・・・ 子猫たちをもらってくれる人を探し、1匹だけは実家に飼われている。そして、結婚するときに、私にくっついてきたのがハナ。
ここ最近、ハナの食欲がないな・・・・と思い、動物病院に連れて行った。 念の為に血液検査をする。異常なし。脱水症状が見られたので、点滴を打ってもらう。ちなみに、背中の皮を持ち上げて、戻りが悪かったら、脱水症状アリである。抗生物質と食欲増進剤をもらって帰ってくる。
しかし、数日経っても食事をしない。仕方がないので再び病院へ行く。そして点滴。原因が判らないので、エックス線を撮る。異常なし。結局、原因不明。とにかく食べない。あ〜〜困ったな・・・・と思っていたら、ある日突然、憑き物が落ちたようにむしゃむしゃと餌を食べ始めた。良かった良かった・・・・と思ったのも束の間、今度はくしゃみが始まった。結膜炎も起こしている。今度は明らかに風邪。そして再び食欲減退。またまた病院へ。
「今度は風邪ね。またゴハン食べないの?困った子ねぇ・・・・」
猫は、風邪をひいたりして嗅覚が鈍ると食事をしなくなる。食事をしないと水も飲まない。水を飲まなければ脱水症状をおこして衰弱してしまう。だから、点滴で水分や電解質を補う。抗生物質と鼻炎症状を抑える抗ヒスタミン剤を飲ませて症状が落ち着くのを待つ間、点滴で脱水しないようにして乗り切る。
先生と話し合って、治療方針が決まる。 決まったのはいいが、病院が年末年始の休診に入ってしまうのだ。これでは、肝心の点滴が受けられない。
「月下さん・・・・家で点滴できる?」 「無理無理。」 「教えてあげるから。」 「無理無理。」 「今、点滴セット持ってくるから、しっかり憶えてね。」
ぇ…llllll(=_=;)llllll
・・・・とうとう自宅で点滴することになった。
「このアンプルを注射器で吸って、点滴剤に打ち込んで、このチューブをつないで、この針をここに刺して・・・・こっちの針を背中にブチッと刺すのね。」
「はいはい・・・・ブチッとね。」
・・・・ブチッとだぁ!? Σ(=д=ノ)ノ ひょぇ〜!! 愛猫の背中に針を刺すなんて!!そんなむごたらしい事が出来るわけないじゃないか!!
・・・と、思っていたが、できた(笑)。人間、その気になれば、結構いろんな事が出来るものだ・・・・と、背中に針を刺したハナを膝に乗せて、我ながら感心してしまう。
お正月は実家に遊びに行くつもりだったが、ハナの風邪のせいで私は行かれなくなってしまった。病気の猫を置いて、数日間留守には出来ない。仕方がないので私は留守番。つれあいと息子だけが遊びに行った。誰の実家じゃ!?
しかし、昨日あたりからハナが餌を食べるようになった。くしゃみもずいぶんおさまったようだ。闘病2週間。本人も辛かっただろうが、飼い主も疲れた。飼い主の財布はさらにシンドイ。動物病院での支払いは馬鹿にならないのだ。
「オマエも国民健康保険とか、入っとけよ・・・・」
・・・・切実な願いである。
風邪ひきの愛猫に翻弄されながら、月下の2003年は暮れてゆき、2004年を迎えた。 今年はどんな1年になるのでしょう??
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