ありきたりではありますが、血液型のお話。其の一。





月下の血液型はA型である。

A型というのは、概して繊細で、神経質・・・・らしい。
家の中も(自分的には)わりとちゃんと片付けている(つもり)だし、掃除は別に苦にならない。時間にも(比較的)正確だし、約束だってちゃんと守る(ようにしている)。
こういうことが、A型という血液型のなせる技なのか否かはわからないが、まぁ、A型っぽいと言えば、A型っぽいのは確かだ。

ちなみに、うちのつれあいもA型だ。しかし彼は、身の回りの管理ということがまったくできない。結婚前は、身の毛もよだつような部屋に住んでいた。一人暮しをしていた頃の彼の生活ぶりに関しては、いくつものおぞましい武勇伝が残されているのだ。まぁ、その話はいずれ・・・・ということにして。

とにかく、そんな彼もA型なのだ。


”血液型って、やっぱりあんまりアテにならないなぁ・・・・” と思っていたのだが、最近ようやくひとつの事実に気付いた。

たとえば、月下は家族の共有スペースはきちんとしておきたいのだけど、自分の占有スペースは ( ̄∇ ̄;) ハッハッハッ という感じだったりする。パソコンデスクの上の棚からは、時々ちょっとした振動でモノが落ちてくる。ピアノ室は、楽譜やら、CDやら、本やら、もうあれやこれやが無造作に積まれ、積まれ、積まれた上にまた積まれ、崩れ落ち、端に寄せられ、そして再び積み上げられる。

つれあいは車のことに関しては、異常に細かい。ちょっとエンジンの音がおかしい。排気の色がおかしい。ミッションがへんだ。ホイルバランスが悪い。空気圧が低いみたいだ。そろそろタイミングベルトを取り替えなくちゃいけない。

・・・・異常です。細かすぎです。病気です。


つまり、A型の神経質さというのは、全般的にではなく、ある部分について、標準を超えて神経質である、ということなのだと思う。逆に言うと、「ここは、別にどうでもいいや」と思った部分に関しては、本当にどうでもいいのだ、たぶん。

あぁ、そういうことだったのだな。なるほど。


・・・・というわけで、今日も月下の占有スペースはごちゃごちゃのまま、別に何の不満もなく、落ちてくるトランプの箱やら、崩れ落ちるフロッピーやらと闘いながら、こうしてキーボードを叩いている。

つれあいは相変わらずガレージでボンネットを開け、エンジンルームに頭を突っ込んでは、なにやらぼやいているようだ。


しかし、恐ろしいのはA型の息子である。


・・・・・が、長くなったので、このお話は次回につづく。