「痩せてていいね」って、言うな。





月下は、太ってはいない。なんだか微妙な言い方だが、まぁ、そういうことです。


そんな月下を見て、「痩せてていいね」 と言う人がいる。私は、そう言われることが、大嫌いだ。そう言われるたびに、嫌悪感すら覚える。


だからこの際、はっきり言わせてもらいましょう。
痩せてる人にむかって、すぐ 「痩せてていいね」 という人!!その人はただ痩せてるんじゃありません。太らないための努力を日々重ねているからこそ、だからこそ、痩せているんです。


たとえば。
月下は炭水化物が大好きだ。甘いものも大好きだ。脂っこいものも大好きだ。どれもこれも、ダイエットの天敵であるのは言うまでもないですね。


それでも、一緒に心中したってかまわないくらい菓子パンが大好きだし、日本人に生まれて良かったなぁ〜〜と実感するのは、炊きたてご飯のおにぎりにかぶりつく瞬間だ。ケーキなんか、その気になれば、3つ4つは食べられる。夜中に、背油いっぱいのとんこつラーメンが無性に食べたくなることだってある。


でも、何の考えもなく、貪り食うようなことは、しません。なぜなら、欲望の赴くままに食べていたら、太るから。それがわかっているから、控えているだけのことなんですね。食べるにしても、食べる時間や、食べる量も、考えるわけです。


たとえば。
友達とお昼ご飯を一緒に食べる約束をする。せっかく友達と食べる食事だから、そういう時には、へんな我慢なんかしたくない。食べたいものを食べたいだけ、楽しく食べる。中華、イタリアン、なんでもござれ。それでこそ、おしゃべりにだって花が咲くというものだ。そのうえ、ちゃーんとデザートの杏仁豆腐まで頂く。あ〜〜美味しかった♪


そのかわり、朝食と夕食は軽く済ませます。過剰に摂り過ぎた分は、他のところで減らすしかないですもんね。


そしてさらに、毎日同じくらいの時間に体重計に乗ります。体脂肪もチェックします。毎日体重計に乗っていると、日によって、数百グラム〜1キロくらいの増減はあるので、その程度は許容範囲内と思っていますが、1キロを超えて増加している日が数日続くと、月下は体重を減らしにかかるわけです。この1キロの増加を見逃すと、これが3キロになり、5キロになり、そんなふうに取り返しのつかないことになりそうな気がして、コワイ。だから月下は毎日チェックするわけです。悪の芽は、早目に摘む。


減量の方法は簡単。炭水化物と甘いものを減らすだけ。食べないのではなく、減らすだけ。肉、魚、野菜、乳製品・・・・といった類の食物は、減らしません。自己流ですが、とりあえず今のところ、これで問題はないようです、はい。


ちなみに、生理前にたくさん分泌される黄体ホルモンは水分を溜め込む性質があるため、その時期には体重が増えるわりに、体脂肪は増えないんですね。体が水分を溜め込んでいる証なんでしょう。そういう時に脛を押してみると、確かにへこんだりします。
こうして、自分の体が、今、どういう状態なのかを知ることも出来るわけですね。なるほど、なるほど。


つまり。


この飽食の時代、それでも痩せている人というのは、それなりに気をつけているからこそ、痩せているのです。何を食べても、どれだけ食べても、痩せているわけではないのですよ、たぶんね。それも、ある程度年齢がいけばなおさらのことでして・・・・。
それは言ってみれば、無期限のダイエットのようなものです。痩せるためのダイエットではなく、太らないためのダイエット。


それを簡単に、「痩せてていいね」 「ダイエットなんか、したことないでしょう?」 なんか言われた日にゃぁ、そりゃぁもう、かっち〜〜んときますよ。でもって、そういう人に限って、スリムアップシュガー3本くらいコーヒーにぶちこんで飲んでたりするんですよね。太ってもいいのか?太りたくないのか?もうね、わけわかんない(笑)。


まぁ、そういうことです。