スローモーションで転ぶのって、快感じゃないですか?





転んだ記憶・・・・誰もが、1度や2度はあるでしょう。いやぁ、思い出しただけで痛いですね。月下も、記憶に残る転び方をしたことが数回あります。


小学生のとき。公園でブランコにのってて、漕いで漕いで、漕ぎまくって、もう、このままブランコ1周回っちゃうんじゃないか?くらいになっちゃったんです。その瞬間、ふと思っちゃったんですよね・・・・飛べるかもって(笑)。アブナイですねぇ。たぶん、この頃から既に、月下の ”飛びたい願望” と ”飛べるかも的妄想” は芽生えていたんですね。
それで?もちろん試しちゃいましたとも。手離して、空、飛んじゃいましたとも。それも、相当な飛距離と滞空時間でしたね・・・・自分的には。まぁ、実際、かなりの距離飛んだんですよ。とんでもないところに着地しましたからね。ブランコの周りの柵なんて、当然飛び越してるし。しかし、不思議なことにたいした怪我もしませんでした。右の掌、ざっくりすりむきましたけど。
でもって、月下ママから「どんなに飛べそうだと思っても、大体の場合飛べないので、ブランコで手を離してはいけない」と、きつく注意されました。


それから、これも小学生のとき。自転車に乗っていた時。下り坂をひゅ〜〜っと、ですね、良い調子で下っていました。そしたら、かぶっていた帽子が、飛びそうになっちゃったんです。で、反射的に帽子を押さえました。それも御丁寧に両手で。結果は火を見るより明らかですな。見事に転びました。それが、男の子の友達の家の前だったんですよ。そしたら、彼がその一部始終を見ていたらしく、家から飛び出してきて、助けてくれました。で、ハンドルのひんまがった自転車を押して、一緒に家まで帰ってくれました。


一番忘れられないのは、結婚式の当日。ウェディングドレス着たまま、階段を踏み外したことですね。ウェディングドレスって、足元がまったく見えないんですよ。その上、ソールの厚いハイヒールという、おっそろしく歩きにくい靴を履いていましてね。自分が階段を踏み外していることに気づかないんですよ。自分はちゃんと歩けてるつもりでいる。なのに、大きく体が前に傾いて、あれ?・・・・・と思った時には、既に無防備な態勢で倒れ掛かっていたわけです。しかし、階段の下で私を待っていた友達と弟に受け止められて、危機一髪。ほんとに、ナイスキャッチでした。6段くらい、飛んじゃったみたいです。
介添え人のおばちゃんが悲鳴を上げてましたが、奇跡的に、怪我はなかったどころか、髪ひとつ乱れず、床に手もつかず。ブーケもちゃんと持ったまま。一体、どうやって落ちたんだ?素晴らしい。いやぁ、友達と弟に感謝です。


月下が思うに、体に力を入れて、身構えて、転ぶことに対して抵抗すると、余計にひどい転び方とか、しちゃうのかな?って思います。理屈で考えると、ちゃんと心の準備が整ってて転んだほうが軽傷のような気がするんですが、なんだか実際にはそうでもないのかなぁ・・・なんて。うわ〜〜い、飛んだ飛んだ〜〜・・・・とか、「え?もしかして私、転びます??」くらいの時の方が、むしろ軽傷だったりして。
でもって、そういう時って、ものすごいスローモーションで転ぶんですよね、どういうわけか。「あ〜〜〜れぇ〜〜〜」みたいな。だから、わりとよく憶えてますね。そして、その瞬間って、ヘンに快感だったりする。そんなこと、ないですか?あれ?私だけか?


先日、職場の駐車場で転びまして(笑)。それも見事に地面に寝てしまう、完膚なきまでの転倒。ブーツの紐が解けてたのに気づかず、踏んでしまったんですけど。この時も、「あ・・・・れっ??」って感じで転んだんで、まったくの無傷。後ろを歩いていたつれあいが、息も出来ないほど笑ってましたね。お笑い芸人だって、そうは転べないって。失礼ですね。ここまで笑われると、体は無傷でも、気持ちがヘコみます。はい。