つれあいが、お好み焼きだけは焼いてくれる理由。
ぼんやりテレビを観ておりますと、芸能人が、わっちゃかわっちゃかしゃべりながら、お好み焼きを食べておりました。
お好み焼きかぁ〜〜・・・美味しそうだなぁ ( ̄¬ ̄*)じゅるぅ・・・・なんて思いながら観ておりましたが、ふと、昔のことを思い出したので書いてみようと思います。
それは、まだ月下が高校生だった頃のこと。
たいして好きではなかったけれど、ものすごく格好良かったので、とりあえず付き合っていた泣き虫の彼氏(爆)と2人で、お好み焼き屋さんへ行きました。先生が、「今日の授業はどーせくだらないから、出なくていいよ」と言うので(そんなこと、言うわけありません)、2人で早退してきた午後でした。
お昼時を過ぎていたので、店内には私たち以外にお客さんはなく、メニューを見ながら注文すると、まもなくお盆を手にしたおばちゃんがやって来ました。運ばれてきたのは、大きな丼に入った、白くてドロッとしたものと、キャベツやら、豚肉やら、そういったものの盛られたお皿。実はそれまで、月下は、お好み焼きというものを作って食べた事がなかったんですよ。単に、そういう機会がなかっただけなんですけどね。どういうものかは知っているけれど、食べたこともあるけれど、どうやって作るのかは、知らない。
月下 : 「これは・・・・どうやって作るんですか?」
彼氏 : 「これは・・・・焼きます。」
月下 : 「それでは、やってみてください。」
彼氏 : 「はい、わかりました。」
というわけで、彼がお好み焼きの製作に取り掛かりました。
鉄板に油を敷き、どうするのかと思って見ていると、まず、白いドロッとしたものを、鉄板に流しました。流れて広がるそれを、どうにか丸く焼き上げるべく、悪戦苦闘しています。それから、鉄板のあいたところで、具材を炒め始めました。なかなか美味しそうな匂いがしてきました。あ〜〜・・・・そうやって作るんだぁ、お好み焼きって。
彼氏 : 「・・・・できました。」
月下 : 「これは・・・・なんですか? (−"−; ) …ぇ」
彼氏 : 「これは・・・・なんでしょう? ( ̄∇ ̄;) ハッハッハ… 」
月下 : 「・・・・私が知っているお好み焼きとは、少し違います。」
彼氏 : 「・・・・僕が知っているお好み焼きとも、随分違います。」
鉄板の上で、『さぁさぁ、食べてください。どーぞどーぞ。』 とばかりに自信満々の湯気を上げているのは、どう見ても、薄っぺらいホットケーキと、肉野菜炒め。
実は、彼もお好み焼きの作り方なんて、知らなかったんですね。なのに、ちょっと良いトコ見せようと、思っちゃったか思わなかったかは知りませんが、とにかく、思いもよらないものが出来上がってしまったという・・・・。
仕方がないから、それを食べました。せめて、”すっごいマズイ” とかだったら、リアクションのしようもあるんですが、フツーに肉野菜炒めですからね。別に、美味くも不味くもないっていう、微妙な結果に・・・・(笑)。
結局、これが原因で、別れましたけどね(嘘です)。
さて、時は流れて、結婚後の話。
お好み焼き屋さんへ行ったときにその事を思い出して、つれあいに話したんですよね。そうしたら、「ねぇ??僕と結婚して良かったでしょう?」と言いながら、ちゃんとしたお好み焼きを焼いてくれました。普段は料理なんて絶対にしないつれあいですが、それ以来、お好み焼きだけは焼いてくれます(笑)。
というわけで、本日の教訓。
『男は、格好良いだけじゃ、ダメ。』
(・・・・でも、とりあえず格好良いに越した事はない。 ヾ(ー ー )ォィォィ…)
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