でも基本的に、姑ちゃんも小姑ちゃんも、好きだよ。





うちの姑ちゃんと小姑ちゃんは、親離れ&子離れに失敗したベストカップルである(笑)。くだくだしいので詳細は省くが、もはや濡れ落ち葉状態と言っても、過言ではない。


小姑ちゃんは、うちから車で30分のところに嫁いでいる。英会話学校をやっていて、これがなかなか盛況らしい。何よりだ。

「・・・・だから、私は忙しいのよ〜。」

そりゃぁ、ずいぶん大変だねぇ。
でも、毎日実家の母親に電話してきて、2時間もぐたぐたしゃべってるその時間を有効に使ったら、もっといろんなことが解決するだろうよ・・・・なんてこと、月下は言わない。思ってても、言わない。 ヾ(ー ー )ォィォィ…


実家の母親に毎日2時間も電話しているような嫁が、嫁ぎ先で可愛がられないのは、世の常というものだ。そうすると姑ちゃんは、「あの子は、向こうの家で大事にされなくて可愛そうだ (あの子とか言ってますけど、とっくに40歳越えてますから・・・笑)」 「誰も力になってくれる人がいなくて不憫だ」 「私がやってあげなくては・・・・」ってなことを言い出す始末。


それに甘えてか、はたまたつけ込んでかは知らないが、やれ 「息子を塾に迎えに行ってくれ」 だの、「忘れ物をしたから届けてくれ」 だの、私に言わせれば姑ちゃんは、嫁に出した娘に使われまくりなのである。


その気になれば、家族に協力を求める事も、友達に助けを求める事も、出来ないわけではあるまい。実際、実家から遠く離れたこの街に、右も左も分からぬまま、単身乗り込んできた私だって、そうやって人を頼り、人に頼られ、助けたり、助けられたりしながら、長い時間をかけて少しずつこの土地に根を張り、新しい生活の基盤を築いてきたのだ。


そして、きっと誰もが、そんなふうに苦心しながら、新しい土地で、新しい生活や、新しい人間関係を、築き上げていかなくてはならない場面というのが、人生のうちには一度や二度、あるものだと思う。そして、そういう経験を通してこそ、人は人として、成長もしていくのではないだろうか。


「なのに、お義母さんが、そうやって何でもしてあげるから、いけないんだよ。親子の絆が強いとか、親子の愛情が深いということと、親離れ・子離れできないということは、別のことだからね。・・・・くどくど。」


見るに見かねて、我が家の御意見番(!?)である月下が、姑ちゃんにかる〜く説教しておいた。Σ(- -ノ)ノ エェ!? ・・・・まったく、恐れを知らない嫁である。これはこれで、可愛げがなくてイヤな嫁だ。
ちなみに、姑ちゃんは余程耳が痛かったと見えて、項垂れて聞いていた(笑)。


「最後の最後にお義母さんの面倒みるの、誰だか知ってる?私だよ、わ・た・し。
嫁に出した娘のことばかりじゃなく、一緒に生活している家族のことも、大切にしないとね。最後に、痛い目に遭っちゃうよ・・・・ ( ̄ー ̄) ニヤリ…」


・・・・と言わなかったのは、もちろん月下の思いやり。
月下って、本当は優しいお嫁さんなのよ〜。 うふ♪(* ̄ー ̄)v