高校生になるための心構え(茨城県教育委員会より) |
心構え中学校の卒業生の大部分が高校に進学しています。では、なぜ高校へ進学するのでしょう。高校での生活は、みなさんにとってどのような意味があるのでしょうか。ただ友だちがみんな進学するからというのではなく、自分にとって高校がなぜ必要なのか、一体高校とはどのようなところなのか、そこで自分は何を学ぼうとしているのかなどについて考えてみることは、高校への進学を控えた中学生のみなさんにとって大切なことです。 人生80年時代と言われている今日、みなさんはこれから先、今まで歩んできた人生の何倍もの人生を生きていくことになります。 目前の高校入学に焦点を当てるだけではなく、長い人生をどう歩んでいくかを考え、自分の生き方の選択として高校を選ぶという考え方も必要です。その選択は、自分の将来の夢や希望を実現するためのものであり、自らの人生を切り開くためのものです。進路の選択にあたっては、先生のアドバイスや親のアドバイスによく耳を傾け、よく話し合うことが必要です。そして最後の決断は自ら行うことが大切です。自分の人生は自ら選んでこそ自らのものとなります。 自己実現のためにまず、自分の将来の進路(職業)を実現するためには、どういう高校に入り、何を学ぶかを明確にしておく必要があります。そのためには、高校の中身をよく知っておくことが大切です。高校は、大別すると、次の3つの学科に分けられます。 (1)普通教育を主とする学科(普通科) (2)専門教育を主とする学科(農業、工業、商業、水産、家庭、看護、福祉に関する学科等) (3)総合学科(普通教育と専門教育を総合的に行う学科) これらの学科はそれぞれ独自の目的を持ち、それに基づいたカリキュラム編成をすることで特色ある教育を行っています。 また全日制課程の単位制高校も設置されています。 希望する学校を知るためにその学校を知るには、身近な先輩の生の声を聞くのが一番です。しかし「百聞は一見に如かず」という言葉もあるように、自分の将来を見通し、より良い高校生活を送るためには、自分の目で確かめてみることも必要です。学園祭や文化祭などに出かけ、そこで活躍している高校生や校舎の様子を見れば学校の雰囲気もつかめるでしょう。遠くから眺めていた学校が身近に感じられ、思わぬ発見をすることもあります。 また中学生対象の高等学校体験学習は、直接その学校を知り授業の中身を知る上でまたとない機会です。ぜひ、参加してみてください。 豊かな高校生活を送るために専門高校はもちろん、普通高校においてもさまざまな工夫がなされ、生徒の進路希望を生かすためにコース制を取り入れている学校、国際交流に力を入れている学校、学校行事に特色を持たせている学校、部活動の盛んな学校など、学校によってさまざまな特色があります。多感な高校時代を豊かなものにするためには、学習面はもちろん学校生活全体を通して学ぶべきものがたくさんあります。自分の進むべき方向を見定めた上で、自分を生かせる学校はどこかを見極めることが大切です。 |