高校生のための礼儀心得 (品位ある高校生になるために) |
服装・容儀 イギリスには「服装はあなたの人格を宣言する。」という格言がある。日本にも「服装は正しいあなたの紹介状」という諺がある。心を乱さないために、服装や容儀に気を配り、質素・清潔を心がけなさい。 生活する上で、「時と場所」に関する感覚を養いなさい。 言葉づかい 敬語や丁寧語に注意しながら、語尾をはっきりいいなさい。相手に判断を任せるような舌足らずの言葉づかいをしてはいけません。また、投げやりな言い方や、その場しのぎのいいかげんな言葉づかいは、品位とともにあなたの信頼を失墜させることとして、絶対に慎まなくてはなりません。 あいさつ 日本の大切な文化として、「礼節を重んじる」ということがある。どのような相手に対しても礼儀を重んじ、節目に際して適切な行動をとることが、大切であるという教えである。その中心的行為が、あいさつである。既知・未知、利害関係などに一切関わらず、あいさつすることが社会生活の基本である。 目上の人に対して、目下のものが先にあいさつすることや、会釈することは当然のことである。 あいさつは、卑屈になることではない。堂々とあいさつすることで、相手に対して優位になれることもある。あいさつできないで、おどおどしていることの方が卑屈である。 応対 呼ばれたらすぐに応答して、足早にそばに行く。指示、注意を聞き終わったら、「ハイ」または「分かりました。」と返事をする。納得できなかったことはうやむやにせず、もう一度教えてもらうようにしなさい。 自分の悪いところを注意されたときは、自分が鍛えられよくなるきっかけをいただいたと思って、素直にあやまりなさい。「すいませんでした。今後気をつけます。」しかられ上手もパワーアップの基本姿勢のひとつであることを知りなさい。 教室での所作 授業やテストのはじめと終わりには、【起立】【姿勢を正す】【礼】をきちんとしなさい。授業開始チャイムが鳴る前でも、教科担当の先生が入室された時が授業開始時である。直ちに、ホーム代表の号令に反応するようにしなさい。 椅子には姿勢正しく座りなさい。日本の文化では、目上の人の前で足を組んだり、机の横に足を投げ出したりして座ることは、とても失礼なことであり、絶対にしないこと。 授業中に指名されたら、「ハイ」と返事をして起立し、指示に従いなさい。分からない場合には、もじもじせず、はっきりと「分かりません」といえばよろしい。 授業中は、教科担当の先生やクラスメイトのやる気を失わせたり、集中力を削ぐような行為は、絶対に慎むこと。 職員室での所作 職員室の出入りの際には、「失礼します」「失礼しました」のあいさつをしなさい。職員室は、プライベートな場ではないので、ふざけたり騒いだりしてはならない。 先生のところへ行ったら、きちんと名乗り、敬語に注意しながら、用件をはっきり言いなさい。先生からは、気軽に声をかけていただけるかもしれないが、調子に乗って友達口調で話すなど、失礼なことがあってはならない。 先生が、他の先生やお客様と話しておられたり、電話に出ておられたら、割り込んでいってはならない。控えて待ちなさい。 先生が、お仕事中であったり、食事をされていた場合には、「お仕事中失礼します。」「お食事中失礼します。」とことわった上で、用件を言うようにしなさい。 一般的な所作 ところかまわず物を置かない。他人の前を通るときには、礼を忘れない。人や物をまたがない。他人のものをむやみに借りない。目上の人との物の受け渡しは、両手を添えることを心がけるようにしなさい。 会話のマナー 話し方には、食事と同じようにその人間の品性が良く現れる。自分や相手の立場を忘れないようにして話すべきである。人が話している最中に発言しない、話の腰を折らない、話を独占しないなどは、注意したい点である。陰口や、自分の自慢話は慎み、弱い立場の人に気を使うことも大切である。 敬語が使えないまま成長すると、社会に出てからとてつもなく大きな失敗をすることとなる。 恥ずべき態度を知る 言い訳すること、弁解すること、責任転嫁すること、失敗をごまかすこと、弱いものいじめをすること、などは卑怯者のやることである。 やらなくてはならないと分かっていても、行動できなかったら、同じことである。 同じ注意を2度受けてはならない。同じ失敗を3回繰り返してはならない。 他人の失敗を見て笑ってはならない。人が真剣になっている姿を、崩れた姿勢で見ることは、失礼なことと同時に、人間性を疑われると思いなさい。 最後に、礼儀を正しくするのに、照れてはいけない。 以上のことを、一度に全て出来なくてもいい。 これらのことをまず理解し、心がけて生活していれば、おのずと正しい姿となれる。どこにでても恥ずかしくない、正しい姿となれる。保護者のみなさんも品位ある高校生になるために協力してあげてください。 |