■fra-foa 煌め逝く瞬間(2002.02.02 赤坂BLITZ)

 フラホアもついに赤坂BLITZ…本当に大きくなったのぅ…(感涙)。この日のチケットは前回のライブ終演後に購入したものでして、整理番号がB90番台だったんです。で、私はてっきり「Aが全部入場し終わってからBだよなぁ…」と思っていたのですが、何とAB同時入場でして…お陰様でとても見やすい位置をキープすることが出来て自分的に非常にご満悦です(笑)。

 さてさて。今回のセットリストですが、いつも「真昼の秘密」から始まっていたのが、今回は別の曲からでした。…何の曲だったかはちょっと記憶にないのですがね(苦笑)。↓はもちろん順不同っ!

あさとよるのすきまに/daisy-chainsaw/プラスチックルームと雨の庭/煌め逝くもの
リリィ/オブラード(新曲1)/ブラインドスター(新曲2)/澄み渡る空、その向こうに僕が見たもの。
君は笑う、そして静かに眠る。/宙の淵/青白い月/月と砂漠

アンコール  青白い月(英語Ver.)/小さなひかり。

 こんな感じでした〜。あと一曲、曲名がわからないのもありました。間違いなく音源にはなっていない…はず。もしかして、あれも新曲だったのかにゃ〜?ライブ中のMCで言っていましたが、アルバム制作に向けて曲を作っているところだそうです。故に、新曲が〜っ!!ライブで新曲を一足先に聴けちゃうのが何よりも嬉しいですね。

 始まって3曲ほど歌ってから、「今日産まれて、今日終わるfra-foaです。」とちさこちゃんが自己紹介。この言い回しがすごくちさこちゃんらしいっ!今日全てを吐き出す勢いで、完全燃焼するぜ!ってな意味かなぁ〜と、勝手に解釈。まぁ、解釈は人それぞれですかねぇ。そんな一言の後はリリィを歌ってくれました。「何故君はそんなギリギリの瞳で歌うの」という出だしでした。あれ〜?前回は「ギリギリの瞳で笑うの」だったような気もしたのですが…気のせいか??

 今回はいつにも増して饒舌なちさこちゃん。最近感じたことを語ってくれました。
昔は、そこが自分の場所だと強い意志を持っていたら、本当に自分の場所にすることが出来るという自信があったそうです。まぁ、その自信は今でも変わらないそうですが、もし、どんなに頑張っても自分の場所にならなかったら、ガムシャラになって無理にしがみつかずとも、そこを離れても良いのでは?と想い始めたのだとか。そして、その話を踏まえて、「今日の朝、お風呂で考えてきました!」と歌詞カードを見ながら歌ってくれたのが新曲「オブラード」。私の連れは終演後に「歌詞カードを見ながら歌うのはアリなの?」と苦笑いしていましたが、私的には大アリ(笑)。「オブラード」、本当にそのまんまの歌詞でした。いい感じですっ!私はかなり好きっ。

 さらに饒舌なちさこちゃん。今日はついに赤坂BLITZ!ということで、朝、友人からメールが届いたそうです。何でも彼女は「fra-foaが赤坂BLITZでライブをやるのが夢だった」とのこと。ちさこちゃん「そんな事を夢にするな〜っ!!」とツッコんでいましたが、あれは照れだったのかな?(笑) で、その彼女は足が悪くて、今月手術をする事になったそうです。そんな彼女はいつも笑っていて、周囲の人にエネルギーをくれる人なのだとか。ちさこちゃんは、そんな彼女の側にいて、時折自己嫌悪に陥ることもあったのだけれど、今はすごく感謝していて、自分も、周りにエネルギーを与える人になりたい。そして、fra-foaファンのみんな1人1人にも、そうなって欲しいのだと語ってくれました。そんな前置きの後に、新曲2「ブラインドスター」を歌ってくれました。「オブラード」といい、「ブラインドスター」といい、すごく前向きな曲です。今までのフラホアとはひと味もふた味も違いますっ!

 そして、本編中に、どの曲あたりだったかは忘れましたが、機材トラブルが発生した模様でして。曲の途中でギターが完全にならなくなっちゃったみたいです。…私は全然気が付きませんでしたが(苦笑)。で、ちさこちゃんがMCで長々とお話している間にギター調整・チューニング完了!「みんな、ごめんな〜」と謝っていましたが、ここでちさこちゃん何を考えたのか、「(音なんか)出て無くてもいい!音はエネルギーなんだから!」と超強気&無責任発言(笑)。そ、そんな無茶苦茶なっ!ちゃんと音出してあげてよ〜(汗)。

 本編終わり近くに歌った「青白い月」では、やっぱり最初座りながら歌ってました。うぅ〜ん、結構お馴染みになったこの風景…。ちさこちゃんの姿が見えないんだな、これが(苦笑)。まぁでも、姿が見えなくても、その歌声で、感情が籠もっていることがすごく感じるってのが凄いところですね。

 さて、「月と砂漠」で本編を締めて(ここら辺はいつも通りですね)、足並みならぬ手並みをそろえた拍手の後はアンコール。ちさこちゃん、「英語の歌を歌いますっ」と言ったあと、「青白い月」の英語ヴァージョンを歌ってくれました〜っ!原曲にアレンジを加えていて、これがまた良いっ!!コレはアルバムに入るのかしらん??是非入れて欲しいです。もちろん歌詞は全部英語だから詳細はわかりませんが、内容的には「青白い月」同様、亡くなった兄と、死を悲しむ母の歌です。私が唯一聞き取れたのが「Remenber, I need my son forever.」という部分。うぅ〜ん、青白い月らしいですね。あと、途中「パパ&ママ」と歌っていた箇所もありましたが、私的にそこは「ダディ&マム」がよろしいのでは?と思ったり。

 そして本当のラストはお馴染み「小さなひかり。」でした。が、ここでまた機材トラブル発生!なのか、それとも単なるミスだったのかはよく解りませんが、前奏終わって歌が入った直後に演奏停止
「♪柔らか〜〜〜〜〜〜〜〜〜・・・・・・・・・・(汗)」
おおぅ、ここまで絶望的に演奏が止まったのは初めてです(他のバンドも含めて)。流石はライブ。生ものでございます(笑)。
そして、渦中の人・ギター高橋誠二氏唐突近状報告を始めました。

「最近、猫を餌付けしてるんだ。そいつ、ノラなんだけど…。俺の手からは絶対に(餌を)取らないくせに、餌を置いていくと、いつの間にか消えてるんだ…。そいつ(猫)の瞳を見ていると、「オマエももっと、たくましく生きろよ」って言われているような気がするんだ」(会場爆笑)

猫に励まされている高橋氏。さあ気を取り直してもう一度!2回目の「小さなひかり。」は何のトラブルもなく無事に歌い終わりました。


 感想。過去に3回、フラホアのワンマンに参加しましたが、今までで一番楽しかったですっ!と言うか、回数踏むごとにどんどん良くなってる。一緒に行った連れも「前回より良かった」と嬉しそうでした。前回のライブでも感じたのですが、すごく前向きになったような気がするんですよね。以前はもっともっとナーバスだったと思います。今までのギリギリさというか、切羽詰まった緊張感というか、崖っぷちぶりというか…そう言ったモノが無くなったような。もちろん、コレを「変わってしまった」と感じる人もいるでしょうが、私は「成長したなぁ〜」と好感。昔は観客から「ちさこちゃん、笑って〜っ!」って声が飛んできたこともあったのに…(痛っ)。とてもリラックスした雰囲気で、楽しそうに歌っているちさこちゃんは終始ニッコニコ。やっぱりステージに立っているメンバーが楽しそうだと、観客も嬉しくなりますよね。

 今はアルバムに入れる曲を制作中、とのことです(レコーディング中ではなく、制作中)。先はまだ遠い…できれば年内に発売することを祈ろう…。



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