■wyse 雷魚(2002.11.9 金沢AZ)

 雷魚・金沢公演。私の人生で二回目の遠征となります。人生初の遠征となったwyseライブ名古屋公演の時は、両親説得にあたって一苦労いたしましたが、今回は問答無用で遠征決定でした。なんといっても金沢は私の両親の故郷。そう、帰省と称して遠征しました(爆)。会場となる金沢AZはキャパ200人弱ほどの小ささ、しかも私のチケットは整理番号FC4番。夢にまで見たwyseスタンティング最前列でございます。もう悔いなく逝けそうです(笑)。

 まぁ、金沢ではこの時期、必ず悪天候が続くという地域らしいのですが、この日も期待を裏切らず、11月上旬にも関わらず最高気温8℃。しかも時折アラレが降ってきて、寒いのなんのって。「wyseのメンバーの中に、強烈な雨男がいたような…」と思わず苦笑い。でもライブは熱くてカッコよかったですよ!

 そうそう。私はどちらかというと下手側が好みでして、今回ももちろん中央下手寄り、つまりは拓磨の真ん前(笑)を狙っていました。で、入場前に周囲の皆様のご意見を伺いますと、ななななんと、多くの方が上手側希望であることが判明。え?私、下手独占?まさにアイランド?ほぼ確実に下手最前に行けるというのは嬉しいのですが、ちょっぴり寂しい気も・・・アイ違いってやつですね(苦笑)

 皆さんご存知のとおり、今回のツアーでは、大革命が起こりました。我らが王子・赤い髪の貴公子ことルイルイの御髪が、脱「赤」を遂げたのです!私は事前の情報で「金髪」という話を聞いていたのですが、実際に見てみると、ほとんど黒髪で、所々に金のメッシュ(と言ってもよいのだろうか?)が入っているぐらいでした。脱「赤」はちょっぴり残念でしたが、新しい髪(笑)もカッコよかったです。あと、ライブ中の月森氏は後ろ髪に付け毛をしていました。私的に「それは無くてもいいや」と思ったことは抜群に秘密です。

さて、金沢公演のセットリスト、相変わらず順不同です。
Rainy/幻想と妄想の霧/My name is Japanise Breaker/体温とパルス/Time capsule
I gotta be/edge/終わらない夜のマーメイド/Secret Lip/imply/New others/Double
都合の良いモラル/Perfume/路地裏のルール/あの日の白い鳥/雷-raigyo-魚/心の隙間
"No Face"man/Secret Lip/Miss t×××

す、すみません…アンコール2に「Miss t×××」が来たこと以外はさっぱり覚えていません(泣)

 今回のSEはアルバム一曲目の『〜trance fusion〜』でした。ヨコリン・拓磨・HIRO・ルイルイの順(だったかと・・・ギター二人が逆かも?)で舞台に登場。小さい会場で当日券アリな状態にも関わらず、大歓声でした。で、最後に出し惜しみされていた月森氏がようやく登場。会場のテンションをしっかりと上げてから、一曲目に「Rainy」をやってくれました♪ 私も金沢のライブは初めてきますが、wyseの皆様も今回のツアーで初めて金沢が含まれたということもあり、「俺たちにカッコイイ金沢を見せて下さい!いいですかー!?」とあおりまくる月森氏。三曲目ぐらいに「My name is 〜」をやってくれました。この曲聞くのって久しぶり?!後ろからぎゅうぎゅうに押しつぶされて、バーが私の肋骨を容赦なく圧迫しようとも、私は幸せでした(笑)

  そう、私は幸せだったのですが、どうやら下手四弦若大将の機材の調子は大波乱だったようです。
ライブ開始からちょっと渋い顔つきで、曲と曲の間のチューニング(っていうんですかね?あれ)が妙に時間がかかって、中盤にさしかかってからはついに袖へ引っ込んでしまうという事態。予定外の機材トラブルに慌てふためいたのは当の本人のみならず、舞台に残されたメンバーもまた同じ。とにかく間を持たせるために必死でMCを繰り広げるそのいっぱいいっぱいな姿はライブ慣れを感じさせない初々しさを漂わせます(爆)。

 しかしながら、こんな時に頼れるのは「いつでも心はウケ狙い」DJ・HIROでございます。「まぁ、ライブというのはナマモノなので、いろいろとトラブルとかもあるんですよ。そういったものも含めて楽しんでいってください(苦笑)」と、珍しくもHIROから率先してマイクを手にしてMC。この風景は本当に珍しいです。
HIRO「俺がライブで話すのって珍しいよな?」
月森「うんうん」
HIRO「二年ぶりぐらい?まぁ金沢だけ特別やから(笑)」(会場拍手)
とまぁ、サービス精神満載でMCに乗り出してくれたのは嬉しいですが、特にこれといって話のネタを持ち合わせていなかったようで、二言目には
HIRO「さて・・・何話そう・・・?(汗)」
と行き詰まる始末(笑)
月森「この間が辛いねんな〜(苦笑)」
HIRO「そう、俺ら某バンドみたいにしゃべれんから。俺らと同じ『W』から始まるあいつら」(会場爆笑)
某Wバンドとは、wyseファンならお馴染みの「Waive」のことです。一度でもWaiveのライブに行ったことある人は解ると思いますが、彼らは際限なくしゃべり続けます。たぶん歌とMCが5:5か4:6ぐらいの勢いです(爆)。HIROですらも彼らのMCを「あれ、途中で解らなくなるもんな(笑)」と評していました。しかし、こんなトラブルの時は彼らの類まれなる特性が羨ましく思えます。

 いや、wyseだって決して無口なバンドではございません。テレビを見ていても、本当によく喋ります。が・・・
月森「いつもHIROさんはラジオでよくしゃべるけど、ここでラジオの様に喋られても困る」(会場爆笑)
うぅ〜ん、私はラジオ聴いてないので、普段HIROさんがラジオでどう喋っているのか存じませんが、この話を聞くとラジオが聞きたくなりますね(笑)。 とにかく手探りで話題探しに奮闘する彼らですが、探せば至る所に転がっているものです。例えば・・・

HIRO「そうそう、上手の彼。初めての人は解らんかも知れんけど、こんな髪(の色)じゃなかってん。もともと赤やったんや」
もともと赤・・・まるで生来から赤い髪であったかのような言い方です(笑)
HIRO「どう?」
会場「かっこいー!!!」
MORI「前(赤い髪)の方が良かった人〜?」
会場「ハーイ!」(数名挙手)
MORI「帰れ!!」(会場爆笑)
帰れって!(笑)いや、もちろんジョーダンですけどね、この時のルイルイはとっても輝いていました(笑)。

 髪の毛ネタはまだまだ続きます。
月森「wyseって、髪の色が変わると必ず賛成派と反対派が半々でして。まぁ、パーマは9対1の割合でしたけど」
と言いながら今は不在の下手ベーシストの立ち位置を見つめながらぼやく月森氏。拓磨が昔パーマをかけたときは大不評だったのです(笑) でも、月森氏も時々パーマにしてるけど、アレってどうなのよ?
月森「(拓磨は9:1で不評だったけど)俺はそうでもなかったですよ?
会場「えー!?」
オーディエンスは至って正直です(笑)。
HIRO「いや、皆が言うほど悪くなかったで?まぁ、何がカッコイイかっていうのは本人の基準やから
ひ、HIROさん・・・それって、あまりフォローになっていないような気がしますが?(苦笑)
ついでに、ルイルイの金髪は9:1で賛成派大多数だそうで。さすがはルイルイ。人望のゆえか?(笑)

 で、そんな脱「赤」を遂げた心境をルイルイが語ってくれました。
MORI「ようやく本来の自分に戻ったカンジ(笑)」
HIRO「今までの(赤)は偽りやったんか?」
MORI「いや、無理矢理そうさせられていたというか…」
ほんと、赤の髪似合ってましたからねぇ。私も、ルイルイにはずっと赤でいて欲しかったかも。でも金髪もかっこいいっす。

 そんな髪の話題はヨコりんにまで飛び火します。
月森「そう、(ヨコりんを指して)コイツなんて、今バンダナしとるから判らんけど、すっごい頭しとるんよな?(笑)」
すっごい頭…たぶん、アルバム「calm」を買った(もしくは借りた)人なら判ると思います。私、アルバムの写真を見た瞬間に素で「ヨコりん、気持ち悪っ!!」と思いましたもん(爆)。ごめんね、ヨコりん…でも、あのヒトデのような髪はやめて欲しいです(本音)。できることなら、あの髪型をやめないのであれば、このままずっとツアーグッツのバンダナを頭に巻きつづけてね(酷っ)

 ここまで話を引っ張っているにも関わらず、拓磨・戻ってくる気配無し(爆)。再び話題に尽きる彼らに、ヨコりん、ズバッと提案!
月森「さて、何を話そう…(汗)」
ヨコりん「自分らの暴露話!!
月森「え〜?(汗)暴露話ですか?誰の?誰の話せばいいん?」
話すつもりなのかい、月森氏よ…でも、面白い話が聞けるのであれば喜んで!(笑)
会場も一生懸命話して欲しいメンバーの名前を叫んで、月森氏もその声を聞きながら話すことを考えていると、袖の方から呼び出しがかかり、ヨコりんまでもが袖へ引っ込んでしまいました。残されたギター隊および歌唱担当は唖然
HIRO「あいつ、いつもあぁだよな…」
月森「人に話を振るだけふって、自分いなくなるんだよね(苦笑)」

 にしても、本当に拓磨も戻ってきません…。結構深刻なトラブルなのでしょうか?
月森「トラブルの間、ずっと喋っとるのもツライんや。これでベース壊れてたらどうする?俺ら1時間以上も喋り続けなあかん!」(会場爆笑)
しかし、とにかく間を保つためには喋るしかありません。本来ならもっと終盤もしくはアンコール時に話題に上るはずのツアーグッツネタまで取り出してきます。とにかく必死です(笑)。
月森「今回のグッツではタトゥーシールを作ってみました。俺も首のところに…」
そう言いながら自分の首筋を指します。おぉ、確かにお魚のマークとwyseの文字が…
月森「みんなもいろいろやってます」
MORI「……(サッ)」←無言で右腕のタトゥーを見せる
月森「そっちは本物や(笑)
はぁぁぁ!?ほ、本物なんですか?ルイルイのタトゥーも??!!かなりショーック!!月森氏もHIROもタトゥー彫ってるし…ルイルイまでもが…。え?じゃぁもしかして、拓磨の胸に書いてあった英語も本物…なわけないですよね?メメントじゃあるまいし…。アンチ・タトゥー派の私としては衝撃の一コマでございました。

 そんなこんなで、ようやくヨコりん&拓磨が戻ってきまして、ライブも再開。この後はすんなりと滞り無く進行しましたが、拓磨の顔つきは最後まで渋いままでした(苦笑)。私の母が「ニコリともしないのよ!もうちょっと愛想良くしなさいよ!」とちょっとご立腹でございましたが(苦笑)、そりゃ拓磨だもん、心の中が大荒れなのに上っ面だけニコニコと笑えるはずがないじゃないですか(爆)。

 あと印象深かったシーンは、アンコール1にて、袖から先人切って出てきたヨコりんが、歓声を上げる会場に向かって口元へ人差し指を立てて「シーッ」をやった後、地声で「キテる!!」と言ってくれたところvたぶん、各ライブ会場でやってるんだろうなぁと思いつつ、やっぱり「キテる」と言われるのはwyserにとっては嬉しい誉め言葉です。しかしながら、wyserではないがライブ終了後、「ヨコりんが『きてる』って言っていたけど、何がきてるの?」とマジな顔して尋ねてきたときは流石に困りました(苦笑)。

 アンコール2では拓磨が「お前ら、呼んだからにはガツンと決めろよ!」と、最後に一曲やることを宣言。思わず「え〜っ!」と残念がる声が洩れてしまった会場に対し、「俺たちも、あと一曲ガツンとやるから、お前らもガツンと返してくれや、それでえぇやろ?文句があるやつは手紙に書け!」と、『Miss t×××』をやってくれました。「手紙に書け!」とは、拓磨らしい〜(笑)。

 感想。思わぬ機材トラブルのおかげで、久しぶりに長いMCが聞けたのが楽しかったです(笑)。セットリストの中に「理想」が入っていなかったのが意外でしたし、「Sweet rain」が入っていたのには軽いマンネリを感じましたが、その他は満足です〜。そうそう、金沢でお会いした椎名さん(Waive非公式サイト「DEVIL TAKE IT!!」の管理人さま)から、椎名さんが拾われた拓磨のピックをいただいちゃいました〜vvついでに椎名さんが居たのは上手側。なぜそっちのほうに拓磨のピックが落ちていたのかは不明(笑)。椎名さん、ホントありあとうございました〜!!嫁入り道具として一生手放さずに生きていきます(笑)。
 今後また金沢公演に行く機会が訪れるか否かは微妙ですが、もしもチャンスがあれば、是非また参加したいですv




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