（ｃ）Ｃｌｅａｒ

片瀬　美姫

裏のヒロイン・・・（謎）
ゲーム当初から顔を見かけるのに、どうやっても攻略できない謎の娘・・・
と思っていたのですが、悠理を攻略しないといけないとは。
解き終わってみれば、確かにそう流れた方が深みが増しています。

「なぜそんなに淡々としゃべれるんだ・・・」と、耳をふさき、目を覆いたくなる美姫のモノローグシーン
追い打ちをかける、悠里と美姫の関係。
美姫の背負った十字架は、二重三重の重いもの。
自分を奪われ、愛するものを失い・・・そして笑顔を忘れて。
自分を殺すことででしか耐えられなかった

ＢＡＤ　ＥＮＤの方で、親友の綾子に「美姫ちゃんを救ってほしい」と頼まれた主人公が言います。
「死別の悲しみを癒すことなんてできない・・・時間に任せるしか・・・」
本当にそうなのだろうか。
他人にはその悲しみを癒すことはできないのだろうか。
同じ人ではないのだから、「痛みが、気持ちが分かる」などと軽く口に出せない。
でも、相手の気持ちを思い、癒すための手助けがしたい。それが愛する人なら、なおさらに。
その答えは、Ｈａｐｐｙ　ＥＮＤの方できちんと描かれるのですが。

「お兄さんの分まで・・・生きてください」万感の思いを込めた悠里の言葉が、胸に静かに広がってくる。