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タイ旅行記


更新日:2000年05月19日

暑期のタイ・・・暑かった
でも、二日目ぐらいからは慣れてきた
辛い料理が身体にいいのだろうか・・・
ビッグ・マック指数:0.59
タイ:55 バーツ(1 バーツ= 3 円)
日本:280 円

04/29 04/30 05/01 05/02 05/03 05/04 05/05 南国果実

文中のリンクをクリックすると、写真が見られます。

2000/04/29 今回は、IHIのツアー。特にどこに集合せよという指示もなかったので、現地集合の団体旅行なのだと思っていたのですが・・・
夜の ノースウェスト航空で出発。
タイとの時差は「−2時間」。ないようなものですね。
機内食は、鶏と牛肉の選択。鶏の方は、照り焼き丼でした。うーん、普通。
『トラブル1』・・・缶ビールを受け取るときに落とした。おかげで、右足がビール臭い。とりあえず、隣の人にかからなかったから良しとしよう(苦笑)

さて、ドン・ムアン(Don Muang)空港へは予定より 50 分も早着。結局、このツアーは我々二人だけでした。それぞれの要望に応えるため、小規模でツアー日程を組むようにしているとのこと。移動は、ワンボックスカーだし、現地ガイドさんとの距離が近いというのはいいことだ。
そういえば、言われていたほど町中のにおいも気にならなかった。

2000/04/30 バンコク市内&アユタヤ遺跡
王宮、エメラルド寺院(Wat Phra Keo)、涅槃仏寺(Wat Pho)を見て回る。
仏塔、仏像の大きさもさることながら、金ぴか具合に驚いた。信仰の現れとして、参拝者が金箔を張っていく。これは、タイのどこに行っても同じでしたね。
もう一つ、仏塔の壁面にある模様を作っているものの出所を聞いて驚いた。たとえば、涅槃仏寺にあるこの仏塔の場合、中国のお茶を飲むときの小さな茶碗を3っつに割って張り付けているそうな。だから、一つ一つの模様が少しずつ違うんですね。それ専用の焼き型を作る必要がないというのは、合理的ではあるなぁ。こんな具合で、あるものはすべて使う、無駄なことはしない・・・ということのようです。
それにしても、仏像の周りにナーガ神やガルーダがいるというのも、何か不思議。日本のお寺では、想像もできませんね。

お昼ご飯:どこかのホテルのレストランで、バイキング形式。とりあえず、トム・ヤン・プラーなどタイらしき物をとってみる。(魚のすり身(プラー)が入った辛みスープ(トム・ヤム))観光客向けの味付けとはいえ、やっぱり辛い。一気に口の中に広がり、汗がどっと出てくる。後は、白身魚や蛸といった魚介類や、果物をいろいろ。果物は、今ひとつ味がはっきりしない。

午後は、日本人町跡、ワット・ヤイ・チャン・モンコン(Wat Yai Chai Mongkon)、バンパイン宮殿(Bang Pa-In Palace)、ワット・プラ・マハタート(Wat Phra Mahathat)、ワット・プラ・スィー・サンペット(Wat Phra Si Sanphet)、王宮跡、と回る。
「〜モンコン」はスリランカ様式、「〜サンペット」がセイロン様式、「〜マハタート」がクメール様式。様式が変わろうと、そこに集まった信仰には変わりがなかったのでしょう。各建築が壊されず残っているというのも、タイの特徴ですね。

世界遺産であるアユタヤ遺跡は、ビルマ攻撃によって滅んだ姿をそのまま見せてくれます。破壊され、崩れ落ちた仏塔の数が、その当時の繁栄を示しています。しかし、数多くある仏像がどんな表情を見せていたかを知ることはできません。仏像の頭部はお金になるということから、切り取られ、闇の世界に流れてしまっていますから・・・。
ライトアップされ浮かび上がる仏塔・・・金色に浮かび上がって神秘的。

2000/05/01 スコータイ遺跡〜チェンマイ
バンコクから、国内線(ART72・・・小型のプロペラ機)でスコータイへ。ここの空港は、遊園地の巡回車のような物で旅客を運ぶ。演出なんだろうけれど、のんびりしていていいなぁ。
スコータイは、アユタヤと違って「スコータイ遺跡公園」として整備されています。その中にあるラム・カムヘン国立博物館(Ram Kamhaeng National Museum)に展示されている興味深い出土物の数々。レプリカが多い(本物はバンコクの博物館に移されている)とはいえ、精密さと壮大さはしっかり伝わっています。
スコータイには、「歩いている」姿の仏像があります。タイでも、このあたりでしか見られないようです。日本にも、ありませんね。

緑の絨毯の中にそびえる漆喰塗りの遺跡。巨大な仏像を囲んでいる仏殿は、仏像に接するかのごとく、狭く、屋根がない。こういった形式もあるんですね。野晒しなので、白い仏像は真っ黒になってしまうんだそうです。ちょっと昔のガイドブックを見ると「ワット・スィー・チュム(Wat Si Chum)」にある全高が 15m もある仏像が真っ黒だったりします(今は掃除され、きれいなお姿を見せています)。
スコータイ建築の特徴は、頂部に睡蓮の蕾を模した飾りがついていること。ワット・マハタート(Wat Mahathat)などで見られるこういった寺院からは、スリランカ様式(釣り鐘型)のものより優しい感じを受けます。
ワット・スィー・サワイ(Wat Si Sawai)にあるクメール様式の塔堂は、普通トウモロコシ(の穂先)型と言われていますが、元々は男性のシンボルです。その仏塔に対し、地上には女性を示す遺跡が残されています。信仰などの根本には、どこでもこういったものが含まれていますね。
池の真ん中に佇むワット・サラ・シー(Wat Sara Si かな?)・・・今回の旅行でのベスト・ショット。どこまでも青い空と強い日差し・・・少しでも伝わるでしょうか?

お昼にスコータイで食べたソムタム(パパイヤのサラダ)は、辛いけれど美味しかった。
青いパパイアを千切りにしたものに、各種香辛料、ナッツ類、エビの干したもの、トマトなどを入れ、鉢に入れて叩きます。叩くことで、味を引き出し、染み込ませているんでしょう。即席の漬け物的かも汗がどっと出てくるぐらい辛いのですが、後味はさっぱりしています。このあたりが不思議ですね。

スコータイからチェンマイへ向かう道は、まさに野を越え山を越え。赤色煉瓦の元となる赤土地帯を走り抜けていきます。何か、空気まで赤く見えそう・・・
チェンマイの街には、わずかに金色を帯びた(淡いシャンパン・ゴールド)夕日が沈む頃に到着。鮮烈な夕日が見られたのも、大きな収穫でした。(写真には、うまくでていませんけれど)

北部の料理は、それほど辛くなく優しい味付け。魚介類中心で、とても食べやすい。

2000/05/02 ホテルの朝食で、赤米の入ったパンがあった。どうも、生米をそのままパン生地に入れて作ったみたい。お米のこりこりした感触があった。真っ赤で小さな固まり・・・めっちゃ塩辛い。どうも、豆腐の麹付けのようでした。これを、お粥に入れて食べると、ちょうどいい塩梅。

今日のイベント・・・エレファント・キャンプ、オーキッド・ファーム、チェンマイ市内観光、カントーク・ディナー、ナイトバザール
まぁ、おきまりのコースというやつですね。
象さん、もちろん乗りましたとも。首(?)の上にも。象の身体って、土埃とかすごいのかなぁと言う先入観があったのですが、全然汚れていない。園内にある椅子の方が汚れているかも。象に乗って、一時間ほど園内を回るのですが、結構足下の狭いところを通る。でも、不思議と安心感がある。象も落ちたくないから、自分が通れないところには行かないですから。それと、あのゆっくりしたスピードが心地よいのかなぁ。

オーキッド・ファームでは、トカゲを見つけた。しっぽのなが〜いやつ。日よけの紗のおかげで、結構ちゃんと撮れた。蘭は・・・盛りを過ぎていましたね。

市内観光。タイといえば、ルビーやサファイアといった宝石類が有名ですね。ということで、バンコクでも、チェンマイでも宝石店に立ち寄ることになる。日本円になおすと確かに安いみたい。と言っても、日本で宝石をほとんど必要としない我々親子には、訴えるものがない。裸石で、加工していないものがあったら少しは買ったかもしれないけれど。お店からガイドさん(現地代理店?)へのバックもあるんだろうから、買ってあげた方がよかったかなぁ・・・と思わなくもないが、よしとしよう。

ホテルの横のショッピングセンター「カド・スアン・ケウ(Kad Suan Kaew)」で、見物しながらおみやげを買う。その中で、度々出てくるのに名前のわからなかった果物の本名が判明。緑色の果肉で、ほんのり甘くて、さくさくとした歯触り・・・これが「グァバ」。ジュースの「グァバ」とは結びつかない味。洋なしの従兄弟みたいなやつ・・・ローズ・アップル(Rose Apple)。日本名は「ほとう(浦桃)」というみたいです。桃なのか?
お土産はとりあえず、自分用に「ドライ・ドリアン」。どんな味なんだろうか?会社用に、2種類のものを購入。一つは、カルビーかっぱえびせん(トム・ヤム・クン味)の「類似品」。もう一つは「あきこ」というブランドのドライフルーツ(パパヤーとマンゴー)。怪しさいっぱい。「あきこ」の「あ」は「お」とも「す」とも読めるし、裏面の日本語も妙・・・お土産はこうでなくっちゃ!
「あきこ」の方は、会社でめっちゃ不評。文字にできないような、すごい味なんだもん。

北方山岳民族の伝統舞踊を見ながらの夕食。鐘と琴の音を背に踊られる舞はゆるやかで、手先と足裁きに表情がありおもしろい。食事は、北部風と言うことで、豚のカレー、鶏の煮物、豚の皮の揚げたもの、野菜炒めなどなど。味付けは、比較的おとなしめ。竹かごに入った餅米を手で摘み取り、カレーなどにつけて食べる。餅米の甘みとおかずの辛みが合わさり、ついつい箸・・・じゃなく指が進む。

食事のあと、ナイト・バザールへ。チェンマイの名物の一つですね。通りの両側に屋台がびっしりと並んでいる。食い物屋、貴金属類、イミテーションっぽいもの、伝統工芸品等々。売り手の日本語を黙殺しつつ、ぶらぶら見物。なかには、「これは掘り出し物だぁ」というような物もあるのかもしれませんね。そういう「眼」を持っていないからなぁ・・・買い物下手ね(笑)

チェンマイの街を歩いていて思うこと・・・美人が多い。しかも、黒髪・直毛!日本では全滅したと言われる「烏の濡れ羽色」という表現がぴったりの人も多い。う〜ん、すばらしい。

2000/05/03 チェンマイ〜バンコク
昼過ぎまで、自由行動と言うことで「ワット・プラ・タート・ドイ・ステープ(Wat Phra That Doi Suthep)」へ。ドイ・ステープ山頂に築かれた、金色に輝く寺院。ナーガ神(極彩色!)の飾りが施された 290 段の階段を上っていくと・・・仏舎利は本当に金色に輝いている。カメラの露出が、周囲と一絞り以上違うんだもんな。チェンマイの街は、少し霞んでいて全景見えず。

お昼は、ホテルの目の前にあるタイスキ屋さんへ。タイスキを頼まず、汁無しラーメンを頼む。豚の団子のやつを頼んだつもりが、角煮がのっていた。油が程良く抜けて、柔らかい。なかなか、美味しかった。デザートには、タロ芋のはいったアイスクリーム。紫色というのが・・・だが、芋の感触が残っていて、ぼく好み。

午後、空路バンコクへ。今日は、こっちで「タイ舞踊&ディナー」。チェンマイでの方がおもしろかったなぁ。食事も、「辛さが中途半端で、足りないぞ〜〜〜」でした。
隣に座った日本人観光客と、それを食い物にする現地人の会話がめっちゃ楽しい。まさに、小悪党同士の化かし合い。我々が日本人だとわかっているはずなのに、「日本でしたら、手が後ろに回るなぁ」というネタのオンパレード。日本の医療システム(お金関係ね)を食い物にするのは、こういうやつなのね。録音して、みんなに聞かせたかったよ(笑)

2000/05/04 ダムノン・サドゥアク水上マーケット&お買い物
ダムノン・サドゥアク(Damnoen Saduak)水上マーケットは、ワット・サイ(Wat Sai)水上マーケットが観光地化されたために、政府の支援で作られた新しいマーケット。観光客相手の小舟の間を生活必需品を積んだ小舟が行き交うのを見ると、生活の場でもあることがわかります。物を売っている人、船を漕いでいる人、ほとんどは女性ですね。活気にあふれていて、なかなかおもしろかったです。相変わらず、買い物はしないんですけれど。

お昼頃ホテルにもどって、散歩がてら近くの果物屋さんへ。ライチ、ランブータン、マンゴ、マンゴチンを買う。ライチは、枝付き1kgぐらいで 45 バーツ。あとは、適当に詰めて・・・全部で 155 バーツ。昼飯代わりに食べまくる。
フルーツの感想は、別項目で・・・〜ジャンプ

食べたあとは、運動せねば・・・ということで、スカイ・トレインに乗ってショッピングもどきへ。「お土産用のシルクを探す」べく、「ZEN」「世界貿易中心」「ISETAN}「SOGO」をのぞくも、気に入った物なし。
さらに足をのばして、「Jim Thompson」へ。タイのシルクを世界的に広めたお店ですね。ものは確かに良いようなのですが、気に入った物はない。値段も、結構上がっているみたい。2枚ぐらい買ったのかな?店内は、日本人客だらけ・・・(笑)
ホテルにもどる途中の公園で、セパタクローをやっているのを見ました。なかなか面白いものですねぇ。

夜は、タイいる父の知人と一緒に「普通」のタイ料理へ。蟹を炒めて鶏卵と絡めたもの、カイホーバイトーン(鶏肉のバナナの葉包み揚げ)、野菜の炒め物、トム・ヤム・クンなど。タイ料理にはやっぱりタイ米が合う。おかずの香りと、タイ米の香り・・・これもおいしさに必要ですね。暑い中、汗を流しながら美味しいものを堪能してきました。
2000/05/05 帰ってきちゃいました。
早朝発の便・・・ホテルに迎えの車がこなくて、ちょっとどきどきしましたけれど。添乗員さんの拾ったタクシーの速いのなんのって。雨の高速道路を 150km/h ぐらいで突っ走る。タイの高速道路は、結構凸凹があるものだから・・・朝からジェットコースターに乗った気分(笑)。
帰路は特に大きな出来事もなし。税関とかで相当待たされるかと思ったのに、飛行機到着から 50 分でスカイライナーのホームに立っていました。帰国ラッシュは、次の日だったんですね。

美味しいもの食べて、見たいもの見て、充実した連休を過ごせました。
南国果実 ここで、タイで食べたフルーツを総括してみましょう。

マンゴ
熟れ熟れ。甘甘。
マンゴーの食べ方として、三枚に下ろして、皮に付けたまま賽の目に切る。それを賽の目が開くように皮の方から押し上げる・・・と言うのがあります。日本で買ったものでやると結構難しいのですが、向こうのやつなら簡単。
種との身離れもいいし。日本で手に入りやすいフィリピンマンゴーとは種類が違うせいもありますが、甘さも、果肉の質も比べものになりません。

マンゴスチン
緑&赤い皮を破ると、中から白い綺麗な果肉が現れます。酸味はなく、甘いです。食感は、堅めのゼリー(ちょっと違うなぁ)。

ランブータン
果物の女王と言われているやつです。固い皮に切れ目を入れて手で回すと、パカッと皮が取れます。果肉は真っ白で、五つに分かれています。そのうち、一番大きいのにだけ種が入っています。こいつは、甘みと酸味のバランスが非常にいい。「〜女王」と言われるのもうなずけるなぁ。もっと、買うんだった。

ライチ
日本でも人気がありますね。こいつは、かなり甘め。あちらでは、枝付きのまま売っています。二人で、2回に分けて食べきった。こんなに食べたのは初めて・・・。これだけ食べても、飽きがこないのも嬉しいな。

パイナップル
甘い・・・シロップ漬けかと思ったぐらい甘かった。ここまで甘いと、ぼくにはちょっと・・・

パパイア
駄目なんです・・・あの種が。黒くて、ある程度の大きさがあって、密集しているものが。(コオロギとかも嫌い)
でも、切ってあれば大丈夫なことが判明(笑)
日本では黄色い果肉のものだけが出回っていますが、あちらではもう一種類あります。果肉が赤く、身がかなり長細いもの。味は・・・当たりはずれがありますね。味の浅いものもあれば、ほっぺたが落ちそうなのもありました。

グァバ
緑色の果肉で、ほんのり甘くて、さくさくとした歯触り。ジュースの「グァバ」とは結びつかない味。

ローズ・アップル
形は小型で、洋なしの従兄弟みたい。日本名は「ほとう(浦桃)」というみたいです。桃なのか?そういえば、食感は硬い桃みたいだったなぁ。
ドリアン
ちょうど旬の始まりだったのですが、食べる機会に恵まれませんでした。一個買ってもねぇ・・・
ドリアン持ち込み禁止のホテルもありますし、冷蔵庫に入れておくと匂いが染みつくそうです。