耳鼻咽喉科疾患

病名・症状名 治癒 改善 不明 不変 総数
鼻の症状 4 11 3 2 20
  鼻詰まり 2 10 2 1 15
蓄膿症 2 1 1 1 5
耳の症状 5 6 3 7 21
  耳鳴り 3 6 3 5 17
難聴 0 1 0 2 3
耳の痛み 1 0 0 0 1

1.鼻づまり

鼻は身体のエアコンのような役割を果たしています。つまり外界から取り入れた空気の埃を除き、適度な湿度と温度にして体内に送り込みます。鼻が詰まって口で呼吸しますと、2番目・3番目のフィルターである気管・気管支に負担がかかり、新たな病気の原因になります。また強く鼻をかむと耳が「キーン」とする事がありますが、これは耳管という管が耳に通じているからで、耳との関係も重要です。専門医の治療を受けても鼻づまりが治らない時には、鍼灸治療を試してみるのも一つの方法かと思います。

2.耳鳴り

耳鳴りの原因は単なる耳垢が溜まって起こるものから、中耳炎、メニエール病、突発性難聴、神経症、動脈硬化による循環障害等と様々です。専門医の診療を受けても治らない時は鍼灸治療をお試しください。ここでは治癒する事ができた二つの症例を紹介します。
 一人は68歳の女性。2ヶ月前から左の耳鳴りが始まり、耳鼻咽喉科の診療を受けたが徐々に悪化。神経の高ぶりを抑える目的で[星状神経節]に対する鍼刺激を週1回のペースで1年間行ったところ治癒し、さらに予防の目的で1年2ヶ月来院されています。[星状神経節]は頚椎の側で神経の交差点のような役割をし、肩こりはもちろんのこと全身のバランスを整える働きをしています。
 二人目は49歳の男性。発病時期は不明だが、大病院の耳鼻咽喉科に耳鳴りの治療で入院し治らないまま退院。以前当院で神経痛が治ったのを思い出して来院。色々な治療を試みたが、最終的には後頚部から[椎骨脳底動脈]の血流を促進する目的の鍼刺激を行ったところ3ヶ月で治癒。この場合、他の動脈硬化性疾患にかかりやすいので定期的な検診を受けるよう指示しているが、現在のところ高血圧気味である事以外に問題はない。

3.咽喉部の病

風邪症状として現れる喉の腫れや痛みについては別頁で触れることにします。その他には喉がれの患者さんが一人改善した程度の経験ですので、ここでは風邪予防には大切な、うがいの正しいやり方について書いてみたいと思います。
 皆さんのうがいの様子を観察していると声を出さずに「カラカラ」と上品にやっている方が多いようですが、あれでは声帯の掃除にはなっていません。下品なようでも、うがいの時は声を出しますと喉の埃や雑菌を洗い流します。その要領でカラオケをやりますと歌も上手になりますし、喉を痛めずに長期間楽しめるようになります。


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