感電死は、電気で起きる!それなら、感電死は
電流のせい? それとも電圧・・・?
電気は電気でも、1.5ボルトの乾電池は少しも感電の心配はいりません。 しかし、100ボルト電気は、簡単に触れません。100ボルトで感電しても、死ぬことは確率的には低い(条件に因る)のですが、200ボルトの三相交流となると、グッと危険が高くなるのです。
ところで、高圧電線に鳥がとまっているのを見かけます。何ともありません。何故感電して落ちてこないのでしょうか?鳥は電圧が掛かった一本の電線に両足をのせてとまっています。電線には高電圧が掛かっていますが、鳥にも電圧が掛かって足を迂回して電気が流れます。しかし、電気はそのまま流れて鳥は感電しません。ですから、仮に電気を体に帯電してしまっても電気を漏らさないことが感電をしない条件になります。
ところで、電気を触るとビリビリくるのは何故か?交流電気が50Hz/60Hzで振動しているから?でも直流電気(車のバッテリー等)に触れてもやはりビリビリきます。何故ビリビリくるのか・・・・・・・。 わかっていません・・・。
50mA以上に注意!
さて、感電死の危険率は電圧が高ければ高いほど大きいことは知られていますが、それならば、感電死は電圧によるものなのか、それとも電流によるものなのか・・・?
感電は、人体の外部から電圧が掛かり、人体の内部・筋肉・内臓に電流が流れて傷害を与え、特に心臓部に電流が流れると致命的になるのです。つまり、どれくらいの電流が人体を流れるのかがポイントなのです。通常、人体に50(ミリアンペア)mA以上の電流が流れると致死の恐れがあります。人体を流れる電流値は、オームの法則(V=IR)によるので、高い電圧に触れるほど大きな電流が流れます。人体の抵抗値は約400〜2000オームといわれます。手足が水に濡れていると抵抗は小さくなり危険が高くなります。気をつけましょう。
過熱を防ぐ為にもコードは大切に!
過熱は、漏電・感電同様危険なものです。
さて、一般家庭での過熱の原因は?・・・というと、
ほとんどが電気の使い過ぎと接触不良なのです。
電気の使い過ぎによる過熱のほとんどはテーブルタップと関係があります。タコ足配線と許容電流オーバーです。 先のはなしのようにタコ足配線とは、一つのコンセントにたくさんのテーブルタップを結び電気器具を使うことです。そして、テーブルタップにも許容電流が定められています。許容電流7Aの細いコードにホットプレートやドライヤーまたは、電子レンジのような電気器具をつなげたとしましょう。すると、大電流が無理に細いコードを流れ、コードは過熱するのです。
では、接触不良はどうでしょうか?それは、プラグのネジの緩みやコードの接触不良、そしてコードの損傷が多くを占めます。
電気コードの接触不良の多くは、電気器具の取り扱いが乱暴なことによるものが多くあります。プラグをコンセントから外すときなどは、コードを引き抜いたりしないよう正しく取り扱いましょう。
停電したとき・・・どうすればいいの??
停電したときは、なかなか困ってしまうものです。
普段は何気なく当たり前のようにつかっている電気も、停電したときに改めてその便利さや有り難さに気づくものですね。
停電したときの行動手順をお話しましょう。
まづ、停電したならば、家中全部が停電しているのか、或いは一部だけなのかをチェックします。一部だけが停電しているとすれば、配電盤のなかにある配線用遮断器のスイッチが切れているケースがほとんどです。これは、停電している回路で電気容量を超えてつかわれた(20Aまたは15A以上)場合に起こります。使いすぎをチェックして(Ex;コンセントから大容量の負荷を外す)からスイッチを入れて復旧します。
家庭全体が停電しているときにも配電盤をチェックしてください。アンペアブレーカー(電力会社のブレーカーまたはリミッター)が切れているのか、それとも漏電遮断器が切れているのかをチェックします。アンペアブレーカーが切れているときには、電気の使いすぎですので、使いすぎを直してアンペアブレーカーのスイッチを入れてください。電力会社と契約以上の電気をつかうと自動的に電気を切るのでリミッターとよばれます。
度々アンペアブレーカーが切れるならば、契約アンペア数を更新しましょう。このとき電気を引いている幹線も必要とあれば張り替える工事が必要となります。アンペアブレーカーには最大電流数が表示されていますので、それより大きい電流数に契約変更をします。電力会社に連絡してください。アンペアブレーカーが切れていないにも拘わらず、漏電遮断器が切れた場合は重大です。この場合は、まず、アンペアブレーカーがオンになっているのを確認し、漏電遮断器のスイッチをオフにし全ての配線用遮断器をオフにします。次に漏電遮断器のスイッチをオンにし、ひとつづつ配線用遮断器をオンにしてゆきます。すると・・・、漏電を引き起こしている回路では、再び漏電遮断器が働きます。漏電のある回路の配線用遮断器のスイッチをオフにして、他の回路はオンにして再び電気を使用してください。しかし、漏電回路はすぐに調査を依頼し改修工事が必要となります。
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