胃腸障害

病名・症状名 治癒 改善 不明 不変 総数
胃腸症状 13 36 14 3 66
  胃弱症候群 0 9 4 0 13
便秘 4 5 3 1 13
下痢 1 6 3 0 10
食欲不振 2 3 0 2 7
嘔気・嘔吐 3 2 0 0 5
腹痛 2 9 1 0 12
腹満 0 5 1 0 6
胸焼け 0 2 0 0 2
痔疾 4 1 2 0 7

口から入った食物が消化管を通過して、大便として肛門に排泄されるまでに色々な症状が出現する事があります。市販の胃腸薬や痔疾の座薬でも治らなかったり同じ症状を繰り返す時、特に体重の減少が目立つ時は、なるべく早く専門医の診察を受けましょう。病名が判って医師による治療を受けたり、生活指導を守っても治らない時、あるいは病院の検査で異常が見つからない時は、補助的手段としての鍼灸やマッサージ、漢方薬の治療を併用する事によって良くなる場合があります。当院の鍼灸治療で良くなっている胃腸病をの三つのタイプに分けてみました。

先天的な胃弱体質による諸症状

生まれつき胃腸が弱く、食欲不振や下痢になることが多いと、貧血症状としての疲労感、冷え性、めまい等の症状にも繋がります。手術で取り除かなければならないような病気がない限り、鍼灸で胃腸の働きを活発にするような治療をしますと、このような症状が治る可能性が高いです。

ストレスが原因の胃腸病

外部からの刺激(ストレス)が一定の限度を超えると、それに耐えられない為に起こる病気があり、胃腸では急性・慢性の胃炎、潰瘍性大腸炎がその代表です。胃腸はストレスに弱く、自分の考えているように物事が運ばなかったり、対人関係のトラブルが続いた時に、腹痛、食欲不振(逆に焼け食いの事もある)、下痢、便秘等に苦しんだ経験をお持ちの方も多いと思います。専門医の診療を受けると共に、ストレス対策(問題点に対する考え方や取り組み方を整理して、趣味やスポーツで気分転換を図る)を行っても治らないばかりか、肩こり、腰痛、手足の冷え・痺れ・筋肉痛、頭痛、不眠、イライラ等の症状がある時は鍼灸治療をお勧めします。東洋医学では二千年以上も前から感情と病気の関係を追求し実践してまいりました([病気の原因について]参照)。心の悩みも含め、お気軽にご相談下さい。

常習生便秘と痔疾

便秘の原因は上記二項目の他に食生活の不摂生、便意をもよおした時に我慢して排便しなかった、運動不足等があります。これらの原因に対する改善を行なって、鍼灸で腸の動きを整える治療をしますと便秘が治る事があります。この便秘が長期間続いたり下半身の冷えやお産が原因で発病した痔疾は、鍼灸でお尻の静脈の欝血を取り除く処置をして治しています。具体的な症状や病名では胃弱症候群、便秘、下痢、食欲不振、嘔気・嘔吐、腹痛、腹満、胸焼け、痔疾に対して一定の効果が期待できます。


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