〜電流が流れる〜とは?
「電流(電気)が流れる」とよく聞きます。 私たちは、普段コンセントに電線のプラグを差し込み、スイッチを入れることによって、様々な電気器具の便利な能力を利用しています。熱(冷暖房や冷凍)、光(照明)、動力(モーターの回転力)、情報通信(テレビ、電話、コンピュータ)など電気の力は今の生活に欠かせません。つまりコンセント(電源)から電線を通じて電気器具へ、そしてコンセントへと、輪のように電流を流す道ができると、電気の力を利用することができます。この電流の流れる道を回路(電気回路)と言います。
基本的には、 また電流は金属だけでなく、炭素(炭や煤)や湿ったものにも流れ、接触するだけで「(望ましくない)回路が出来てしまう」ため、漏電や感電などを引き起こします。 このため、電気を安全に利用するためには、いくつかの性質を知っておく必要があります。
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〜電気が、仕事をする〜とは? 「電流が流れる」ことによって、電気は仕事をします。 例えば、20(W=ワット)の蛍光灯を1本より2本〜4本同時に点けると明るくなります。また電気ストーブの電熱線を400(W)ひとつより2〜3本同時に使うほうが、より暖かくなります。 このとき、明るくなる程、または暖かくなる程、電流が多く流れているのです。 400(W)の電熱線は、100(V=ボルト)の電圧をかけると、4(A=アンペア)の電流が流れます。同じ電源(コンセント)に2本接続すると8(A)の電流が流れ、800(W)の電力が消費されます。同様に3本接続すると12(A)の電流が流れ、1200(W)の電力となるのです。 この電熱線や白熱電球などは、利用している電流がそのまま(100%)流れていますが、蛍光灯や電動機(モーター)などは、見かけの電流が多く流れる性質があるので、実際有効な電流は少なく(凡そ70〜85%)なります。このような性質を<力率>という数字で表します。 このように電気を流そうとする力(電圧)と流れている電気の量(電流)の積で、電気のしごとの大きさを表すのです。そして当然ですが、この電力を何時間使ったか(電力量)、つまり「どれだけ役に立っているか」に比例して「電気料金」が計算されるのです。
整理すると、
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〜定格〜とは? 私たちの周りには、様々な電気器具があり、必要に応じて、使い分けています。 でも使うことが出来るといっても、「ヘアドライヤーで衣服を乾かす」、「電気掃除機で真空パックを大量につくる」ことなどは、その能力を上回ることがあり、器具をいためることになります。 電気器具にも能力と限界が定められており、これを「定格」と言います。 例えば、身近な電源コード(またはテーブルタップ)などを見ますと、[7A-125V]または[15A-125V]という表示があります。これはそれぞれどの値も超えて使用してはいけないと言うことです。 特に電流を大幅に超えて使用すると電線が発熱したり、絶縁被覆が溶けたり、燃え出したりすることがあります。
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