電気器具の「定格」って何なんだ??
電気を安全に使用する為に・・・・・
たとえば、プラグを見てみると「15A-125V」というような表示を見たことがありませんか。これは、定格電流が15アンペアで、定格電圧が125ボルトという意味なんです。電気を安全に使用する為電気機器や電気器具には「定格」というものが定められています。「定格」というのは、電気用品を安全に使用する為の使用制限ということなのです。
ですから、「15A-125V」は、電流の上限が15アンペアで、電圧の上限が125ボルトであるので、それを超える電流や電圧では使用してはならないということなのです。
電気コード・プラグ・コンセント・スイッチ等の接続機器は、負荷(電気用品)を増やせば電流が増えていくので、定格電流をよく見ておかなければなりません。たとえば「7A-125V」の表示のあるテーブルタップに1キロワット(1、000W=100V × 10A)の電気ポットをつなぐと10アンペアの電流が流れるので3アンペア超過してしまいますから危険です。 なお、コードには定格表示がありません。許容電流(流しうる最大電流)には注意が必要です。
ところで、交流の電力には「力率」というものがあります。ですから、電流の計算には注意が要ります。 交流の電力は、電力=電圧×電流×力率なので、電流(A)=電力(W)÷(電圧(V)×力率)となります。
電熱器や白熱球は力率100%なので、電流=電力÷電圧となりますが、蛍光灯やモーターでは、力率が70%とか80%とかになるので、それだけ電流は大きくなります。たとえば、力率80%、1KWの冷蔵庫の電流は、 電流=1000W÷(100V × 80%)=12.5Aになります。 力率が100%であれば10アンペアで良いはずの電流が25%も余分に流れるので、コンセントなどの定格を考える際には十分な注意が必要です。
他に、定格出力などがあり、定格出力とは電気用品が外部に供給する電気的な力や機械的な力をいい、機器の働きを示す値で、kW(キロワット)で表し、それに対して、入力は電気機器が働く場合に外部から要求する電気的エネルギーをいい、kW(キロワット)あるいはkVA(キロヴイエイ)で表します。
タコ足配線は危ないよ
よく、ひとつのコンセントから、複数の電気用品を使うことがあります。一般には、それはあまりよくないこととされていますが、それなら一体どの程度ならかまわないものでしょうか。壁についているコンセント、テーブルタップ等は定格が15アンペアとなっています。しかし、これらをつかってみると実際には10アンペア(1KW相当)ぐらいで過熱してきます。
短時間なら、大丈夫ですが、定格いっぱいに電気用品をつかうよりは70%(トータル10アンペア前後)ぐらいが理想といわれます。
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